愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2023-01-01から1年間の記事一覧

「ムーンライト・セレナーデ」 女房の口を吸う哉

亜人(アメリカ人)は、女房と子供とを並べ、ながめてたのしみ候上にて、女房の口を吸う哉、番人の日本人、大いに驚き申し候。船大将の亜人、亜人の美人の上着をもち遺し候て、其女の首を抱えながら、白昼に下田の町を遊歩する也。国風とみえたり。と勘定奉…

圓生古典落語 1 新版 三遊亭 圓生

古典落語というのは文字に起こしてみると実に難しい。実演で聞いていて理解できないところがあるのではないかと思うぐらいだ。本書には約350ページ、12話が掲載されているが、これを全部暗記して抑揚をつけて話すなど到底出来るものではない。昔は師匠から口…

ジョルジュ・ルオー 1871年5月27日 - 1958年2月13日 

《ヴェロニカ》(1945年頃) 《受難 (エッケ・ホモ)》(1947-1949年)ポンピドゥー・センター 《秋またはナザレット》(1948年)ヴァチカン美術館 《クマエの巫女》(1947年)個人蔵 《サラ》(1956年) ジョルジュ・ルオー財団 《青髭》(1948年) 個人蔵…

妄想仏像見学会 part.11

『妄想仏像見学会百一話』は【京都・三十三間堂/風神・雷神(鎌倉)】です。 『妄想仏像見学会百二話』は【奈良・東大寺戒壇院/四天王立像(天平)】です。 『妄想仏像見学会百三話』は【埼玉・如意観音堂/如意輪観音像(平安)】です。像高104cm。 『妄想仏像見学…

「ムーンライト・セレナーデ」 どの民族も平和を渇望している

本来、ヨーロッパだろうがアジア、中東を問わず、どの民族も平和を渇望しているはずだ。それにも拘わらず一歩一歩戦争の魔の淵に引きずられて行くのは果たして政治家の罪か、それとも政治家の人力をもって如何ともすることの出来ない自然の理法が働いている…

ローレンス・アルマ=タデマ 1836年1月8日 - 1912年6月25日 

《古代ローマのスタジオ》(1874年)東京富士美術館 《テピダリウム)(1881年)レディ・リーヴァー美術館 《お気に入りの詩人》(1888年) リバプール国立美術館 《モーゼの発見》(1904年) 個人蔵 《Primavera(春)》(1894年) ポール・ゲティ美術館 《…

「ムーンライト・セレナーデ」 安南仕込茶碗

向田邦子という人は書画骨董などに興味がある人で、毎年、東京美術倶楽部の歳末売り立てというものを覗いては、夥しい点数を見て回った。併し、そんな物を買ってばかりいるので貯金が貯まらない。ある時も目に飛び込んできた「安南仕込茶碗」を見た時、耳の…

ロードス島の巨像

ロードス島の巨像は、何千年もの間私たちの想像力の中に残っている古代世界の驚異です。私たちはそれを再建すべきでしょうか? 2015年に2億8,300万ドルをかけて復活を目指した入札が行われたが、残念ながら実現には至らなかった。しかし、それは一体何だった…

ダメオのアニマル・ラブ Part.47

「今日は寒いな、トレンチコートを着てきたが、しまったな、マフラーをしてくるのを忘れたし、手袋もだ。まあいいか、何とかなる、少し早めに出たから今日はキャシーより早く着くだろう。さあ~て、今日はどうするかな、遊園地かショッピングか映画か、キャ…

「ムーンライト・セレナーデ」 昭和7年天長節

昭和7年、日本と中華民国の両軍が上海国際共同租界周辺において、軍事衝突する第一次上海事変が発生したが、停戦交渉も纏まりかけ、日本居留民団も喜んでいた頃。4月29日の天長節、上海の虹口公園で軍事司令官たる白川義則大将はじめ、植田第九師団長、嶋田…

「ムーンライト・セレナーデ」 明治20年は雑誌創刊ブームだった

明治20年は雑誌創刊ブームだった。2月に徳富蘇峰が民友社を創立して『国民の友』を創刊した。当時の日本の状況を簡単に見ておくと、人口はおよそ4000千万で、多くの人が飢饉で苦しんでいた。おまけに腸チフス、赤痢、伝染病が流行して、コレラの東京の死者は…

ジェニファー・ローレンス Part.11 

ジェニファーさん、もう迷うのはやめました。 アナタ一本に絞って猛烈アタックすることにしたんです。 誰が何と言おうとアナタ以外の女性は考えられません。 見ていてください、浮気者だった私がどう変わったのかを。 そしたらアナタもきっと振り向いてくれ…

人声天語 坪内 祐三

天声人語ではなく人声天語天語である。人声天語とは、あくまでも個人的な声という意味らしいが、文筆家として読書家としてかなり豊富な知識と自信がおありだ。坪内氏は古本界では有名な人だったが先年、お亡くなりになった。本書は20年ほど前の時事を主に扱…

「ムーンライト・セレナーデ」 ヒロポン

戦時中、多くの特攻隊員がヒロポンを打っていたという話はよく聞くが、覚醒剤取締法ができたのは昭和26年で、それ以前は薬局で大っぴらに売っていたらしい。敗戦後、何がきっかけだか分からないが猛烈にヒロポンが流行り出し、当時の町場の男たちは多少なり…

クリスマス

誰でも思うことだろうが、もうあれから〇〇年か。早いな、あの時は〇〇歳だったのに。ホント、大人になるとどうしてこう月日の流れが速いのだろうか。2011年12月25日、桑田佳祐ライブ in 神戸&横浜 2011~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~ 2日目、…

『AB通信:オドロイター発』「クリスマス粉砕デモ」

異性にモテないと称する人々が24日、JR渋谷駅周辺で「クリスマス粉砕デモ」を行った。趣旨はあくまでも愛し合うカップルの存在の否定ではなく、高額のプレゼントを贈るなどクリスマスを巡る商業主義に警鐘を鳴らすためという。参加者は「クリボッチも多…

アン・ハサウェイ Part.5 

2008 2020 2019 2015 2009アンさん。私たち日本人に分らないのは、どうして貴方たち西洋人はこうも大胆な衣装を着て平気でいられるのかということです。然し最近、その謎が解けて来たような気がします。アナタたちは中世の昔から谷間を見せるのに違和感がな…

マルク・シャガール Part.5

《花束を持つ女》 《赤い馬》(1965年) 《審判の天使》 《あなたの顔は花のように瑞々しい》 《ミモザのカップル》 《花のカーニバル》 《踏まれた花たち》 《薔薇とミモザ》 《パリよおはよう》 《エルサレムの窓:シメオン族》 シャガールさん、私にはア…

「ムーンライト・セレナーデ」 クリスマス・イブだというのに

こんばんは。最近では12月14日と聞いても何ら心当たりがないという人も多かろう。三波春夫の歌じゃないけど「元禄15年12月14日、吉良邸討ち入り」ですね。下って昭和12年12月13日、南京陥落なんて言われても更に分からなくなってしまうだろうが、昭和23年の…

パイレーツ・オブ・FM Andy Williams  O Holy Night

youtu.be デビー・クリスウェル こんばんは。外も暗くなってきました。今宵、みなさんはどのような聖夜を過ごすのでしょうか。私に至っては特段お話するようなことは何もありません。ただ、皆様の健康と幸せを祈るのみです。世界平和なんてありきたりな綺麗…

滝平二郎 part.27 

蠅 宵待草 山ゆり 虫さされ 夕立 立てば芍薬すわれば牡丹 椰子の実 すいか 花火 水浴び

「ムーンライト・セレナーデ」 冬来たりなば春遠からじ

こんばんは、冬至が来たのでこれからは少しずつ陽が長くなっていくんですね。楽しみです。冬来たりなば春遠からじといいますからね。併し、その前に明日はイブ、そしてクリスマス当日。するとあっという間に大つごもりとなるわけです。この1週間ほどが1年で…

オディロン・ルドン part.5

《アネモネ》(1900-1910年) ミネアポリス美術館 《ヴィーナスの誕生》(1912年) 《蝶の出現》 《黒い花瓶のアネモネ》(1905年頃) 岐阜県美術館 《二人の美の女神》 《金星の誕生》(1912年) 《プロフィール ブルー》 《神秘》 《コキール》(1912年頃…

ジリアン・アンダーソン Part.9 

ジリアンさん、アナタ、もともと美人なんですからこれ以上痩せないように気を付けてくださいよ。最近、少しその傾向が見られますから。そしたらまた私と付き合って下さいね。

「ムーンライト・セレナーデ」 先導役の本多警部

昭和九年十一月十六日、群馬県高崎市で陸軍の大演習があり、昭和天皇が閲兵式に臨席した。天皇一行はその後、群馬県桐生市を視察する予定となっていた。そのとき天皇一行の先導役を務めたのが、群馬県警の本多重平警部だった。ところが先導役の本多警部は、…

マリリン・モンロー Part.69  

1959 もうねモンローさん、Part.69ですよ、それだけアナタを口説いてきたのに未だにそっぽを向かれてる。これ以上、どうしろと言うのですか。泣いても叫んでもアナタは振り向いてくれない。然し私は諦めませんからね。待ちます、とにかく待ちます。

ペダー・モーク・モンステッド 1859年12月10日 - 1941年6月20日

ペダー・モーク・モンステッド 《ヴァレンセークのプリマベーラの日》 《森の湖に沈む夕日》 《雪の中の森》 《リレハンメル、ヴィングナス》(1918年) 《小川と鹿》 《春の反射》 《晴れた冬の日にそりに乗る》 《田園風景》 《庭に水をまく》 《ザ・ウッ…

『クローズアップ現代』

久し振りに国谷裕子さんを見た。かつて『クローズアップ現代』といえば国谷裕子。国谷裕子といえば『クローズアップ現代』だったが、今年で30年を迎える番組は国谷さんが降板して7年、現在は桑子真帆が番組キャスターとして担当しているが、桑子は現在36歳で…

「ムーンライト・セレナーデ」 『牡丹灯籠』

私もオカルト映画というのをずいぶんと観てきたが、何といっても怪談くらい怖いものはない。『四谷怪談』『耳なし芳一』『番町皿屋敷』『怪談佐賀屋敷』そして『牡丹灯籠』だ。もう散々、子供の私を悩ませた作品であった。「其内上野の夜の八つの鐘がボ~ン…

フランス組曲 [新装版] イレーヌ・ネミロフスキー

もちろん初読みの作家でイレーヌ・ネミロフスキーと言われても誰ことやら分からないまま読んだが、著者は女性だったんですね。それも現代作家ではなく、すでに1942年7月、フランス軍憲兵によって拉致されて以来、消息を絶ったままアウシュビッツで殺害されて…