愛に恋

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圓生古典落語 1 新版 三遊亭 圓生

古典落語というのは文字に起こしてみると実に難しい。実演で聞いていて理解できないところがあるのではないかと思うぐらいだ。本書には約350ページ、12話が掲載されているが、これを全部暗記して抑揚をつけて話すなど到底出来るものではない。昔は師匠から口伝で教わたのかもしれないが、私にはとても出来ない芸だ。江戸や明治のころには使われていた言葉や道具類など、いちいち覚えるのも大変で話好きだからといって出来る仕事でもない。三遊亭圓生という人は見覚えのある顔で、若い頃にテレビで見たことがあるが、昔の教えは厳しかったんだろうか。いったい何が駆り立てて噺家になろうとするのか、私などは落語家になってみようかなどとは考えも及ばない。このシリーズは5巻まである。