愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ムーンライト・セレナーデ」 子曰わく、孟子反(もうしはん)伐(ほこ)らず

子曰わく、孟子反(もうしはん)伐(ほこ)らず。奔(はし)りて殿(でん)す。将(まさ)に門に入らんとして、その馬に策(むちう)ちて曰く、敢て後れたるに非ず、馬進まざるなり。孔子様がおっしゃるよう、「孟之反は功こうにほこらぬ人だ。まけいくさの…

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー Part.5 

《レガッタ》(1828-1837年) テート・ブリテン 《ドルバダーン城》(1800年) ロイヤル・アカデミー 《ディエップの港》(1826年) フリック・コレクション 《ヴェネツィアの広場》(1835年) スコットランド国立美術館 《税関とサンタ・マリア・デラ・サル…

第二の性

以前にも少し書いたが、私がまだ18歳の頃に同棲していた5つ年上の女性と、ある日、喫茶店で待ち合わせしていた時の話。その喫茶店は以前、キャバレーだったのか大きなホールがあり、いくぶん遅れて行った私が見た彼女は、咥え煙草で何やら文庫本を読んでいた…

「パイレーツ・オブ・FM」  Love Don't Let Me Go

youtu.be 今日の1曲はノルウェーのジャズ歌手で、アンジェリーナ・ジョーダンの「Love Don't Let Me Go」です。祖父は日本人で、ピアノ、ギター、フルート、バイオリンを弾く才媛らしい。子供の頃から有名で、2014年12月にノーベル平和賞コンサートで歌唱パ…

「ムーンライト・セレナーデ」 行住坐臥

行住坐臥とは、人生、何も難しいことはない。步いて停まって坐って寝る。たったそれだけのことだという。仏教の説く戒律や規則を守っていく中で、行く・住する(止まる)・坐る・臥す(寝る)を注意深く行うこと。転じて、日常のすべての立ち居振る舞いを意…

カトリーヌ・ドヌーヴ Part.10 

1975 ドヌーヴさん、アナタ、本当に美人ですね。 雰囲気もいいしセクシーです。 いったいどうしたらアナタと付き合うことが出来るのでしょうか。 どうしてもアナタを連れてコメダに行きたいのです。 どうか私の願いを叶えてください。

藤城清治 part.2 

《生きるよろこび》(1995年) 《小さな恋》 《夕陽の中の愛の奇跡》(2004年) 《まぼろしの鳥》 《子ネコのルミちゃん》 《ねこのお相撲》 《猫のパーティー》

シネマへの招待 日本映画 

監督:五社英雄。勝新太郎、三島由紀夫、仲代達矢、石原裕次郎以下、早々たるメンバーが出ている映画で本当の役者ばかり。やっとDVD/Blu-ray化。勝新は岡田以蔵を演じ、その天才ぶりが分かる作品なんですよね。私の好きな映画です。 黒澤明『隠し砦の三悪人…

なめくじ艦隊―志ん生半生記 古今亭 志ん生

以前、『志ん生一代』という伝記本を読んだが、本書は本人が書いた自伝で、まあ、芸の肥しとはいうものの貧乏、酒、女半世紀といってもいいぐらいの前半生だろう。然し乍ら本人が語るところによると、先祖は徳川の直参で、槍の指南番で三千石というから、か…

ハンス・マカルト 1840年5月28日 - 1884年10月3日

《自画像》(1878年) 《ドーラ・フルニエ=ガビロン》(1879-1880年頃) ウィーン・ミュージアム 《クレオパトラの死》(1875 - 1876年) 《五感》 《カール5世のアントワープ入城》 《五感、味覚》(1872-1879年) 《マカルトによる祝祭行列のデザインの一…

「ムーンライト・セレナーデ」 藤島武二

洋画家の藤島武二は維新に先立つ慶応三年、鹿児島藩士の三男として鹿児島市池ノ上町に生まれた。黒田清輝とはわずか一歳違いである。八歳で父を亡くし、つづく西南戦争では二人の兄を失うという苛烈な体験をするが、その衝撃が少年武二の胸にどのように刻ま…

暗渠の宿  西村賢太

私の知人女性に西村賢太の大ファンがいるが、藤澤清造没後弟子と自任している私小説作家のこの人の本を読むのは2冊目。女性が彼のファンになる心理がどうも解らないのだが、私から見ると自堕落な生活で酒浸り、性欲のかたまり、風俗嬢に90万貢いで騙される。…

「ムーンライト・セレナーデ」 瀬戸内晴美時代の文学放浪記

私はしゃがみこんで草をぬき、ハンカチで埃っぽい墓を潔めた。左隣に鴎外の妻のしげ女の墓もよりそっていた。太宰の墓から紫陽花をとりわけ、鴎外の墓に供えた。太宰の霊が見ているなら、私の行為を喜ぶだろう。正直いって、私は鴎外の文学を太宰のそれより…

藤城清治 1924年〈大正13年〉4月17日 -  

夢のある切り絵作品を生み続けている藤城清治さんは、100歳を迎えまだ健康だとか。素晴らしいですね、子供の頃に『銀河鉄道の夜』の作品を見て以来のファンです。

「ムーンライト・セレナーデ」 耳無芳一

武田百合子の『富士日記』(全三巻)を読んだことあるだろうか。その中の中巻にこんな件がある。「富士桜の花は、庭のところどころに、寄り添ったり離れたりして、薄白く浮いている。夜目には、人がひざまずいているか、佇んでいるか、うずくまっているかの…

ダメオのスター・ツーショット Part.4 

Michael Jackson and Elizabeth Taylor (1986) Clint Eastwood and Arnold Schwarzenegger Andy Warhol and Alfred Hitchcock Akira Kurosawa and JohnFord Édith Piaf and Jean Cocteau. Frank Sinatra and Peggy Lee Paul Newman and Clint Eastwood, 1970…

「ムーンライト・セレナーデ」 ブチャの虐殺

ウクライナ戦争で起きた有名な「ブチャの虐殺」をロシア政府は「挑発」呼んでいる。つまり、虐殺や拷問や性的暴行はウクライナ軍がブチャを奪還した後に起こった出来事であり、ロシアに罪を着せるために仕組まれたものだという主張である。だが、ブチャ事件…

【AB通信:オドロイター発】 ハリコフの攻撃

午前4時と7時20分ごろ、占領軍はハリコフ市の2つの地区の複数の地域を攻撃した。ハリコフ地方検察庁のオレクサンドル・フィルチャコフ長官は、朝の砲撃の影響について声明を発表した。現在、76歳と59歳の男性1人と女性2人の計3人の死亡がわかっている。少な…

セレーナ・ゴメス Part.2 

セレーナさん、私、最近分かったことがあるんですよ。 アナタ方西洋人や黒人は、ヌードさえ厭わない平気なタイプなので、男性の前で挑発的な衣装や水着を着ても平気なんでしょ。 そこが日本人とは違うところで、生涯、ビキニなんか着て海に行かない女性はお…

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び 大島真寿美

第161回直木賞受賞作。「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作! この人物は近松門左衛門と縁戚関係にあるわけではないが、大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章は、末楽しみな賢い子…

小林清親 Part.2 

《浅草寺乃市》(1880年頃) 《開花の東京》(1915年以前)太田記念美術館 《大川岸一之橋遠景》 (1880年) 《御茶ノ水蛍》(1880年頃) 《猫と提灯》(1877年) 版画 《内国勧業博覧会瓦斯館》 イルミネーション』1877年頃 個人蔵 《九段坂五月夜》1880年 …

「ムーンライト・セレナーデ」 渋沢栄一

渋沢栄一という人は初め政府に出仕したが、明治6年34歳で辞してから、保険、海運、陸運、航空、通信、綿業、製紙、ビール、鉄鋼、化学、ガス、電気、ホテル、倉庫などあらゆる産業に数百の会社を設立した。同時に東京高等商業(一橋大学)や日本女子大学の創…

ベルリン終戦日記―ある女性の記録 アントニー・ビーヴァー

あらゆる本を読んでいてレイプほど汚辱に満ち卑劣な行為はない。私としては避けて通りたい分野だが、レイプ・オブ・南京だとか、レイプ・オブ・ベルリンという単語はよく見かける。ドイツの終戦間際、ベルリンで何が起きたかは想像に難くない。独ソ戦で、ソ…

フレデリック・チャイルド・ハッサム Part.4 

《降雪後の夕暮れ》(1892年) マイヤー美術館 《即興演奏》(1899年) スミソニアン・アメリカ美術館 《モード・ソーイング》(1883年) セントルイス美術館 《グランプリにて》(1887年) コーコラン美術館 《五番街の雨の日》(1893年) ジョン&メーブル…

「ムーンライト・セレナーデ」 離人・現実感損失症候群

たとえばフィリップ・K・ディックという作家は「この宇宙も、実は誰かの頭の中の妄想にすぎない」「過去の記憶はすべて植え付けられたニセモノ」「自分は本当は自分ではない」というような、アイデンティティの不安を描いたSF作品をたくさん生み出している…

上海ベイビー 衛 慧

魔都といわれた1930年代の上海、そんな上海を特務機関員として青春をおくった父をどうしても思ってしまう。戦後、死亡するまでモルヒネ中毒だったのかもしれないが、それもこれも戦争のためだった。そんな魔都、上海といわれた都市を舞台に自堕落な生活をお…

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ Part.6 

1992 キャサリンさん、もうダメです、アナタの虜です。 何とかしてください、アナタなしでは生きていけません。 こんな気持ちになったのはアナタが初めてです。 どうか、どうか私の願いを叶えてください。

「ムーンライト・セレナーデ」 アンダーソン男爵

イギリスの政治家であるアンダーソン男爵は、こんな警告を発している。「人間の心、無理に一つの関連ある全体の部分にしてしまうためにいろいろの事情を相互に都合よくあてはめること、またさらに必要な場合には、多少これをこじつけることをさえ好む傾向が…

ジーン・ハーロウ  part.4 

1930年 1936年 1932年 1933年 1931年 1933年 1935年 ジーンさん、プラチナ・ブロンドのアナタの美貌は永遠不滅ですよ。 もっと後で生まれていたら、アナタは私のものでした。 私と知り合わなかったことが、アナタにとっての不幸でした。 でも私はアナタのこ…

滝平二郎 part.30 

かごめかごめ 夏草 浜ひるがお 湖畔の宿 とうもろこし 日焼け ひぐらし 鎌 昼さがり 闇夜に烏雪に鷺