令和時代小説
鳥居耀蔵の本があるとは最近まで知らなかった。このマイナーにして有名な人物は、水野忠邦の天保の改革の下、目付や南町奉行として市中の取締り、蛮社の獄で渡辺崋山や高野長英ら蘭学者を弾圧し死に追いやった人物として歴史に名を留めた。併し、水野が上知…
私の好きな朝井まかてですね。落花の狼藉とは処女を奪われることだと何かで読んだが、本書のタイトルではそういう意味ではない。私は知らなかったが、吉原遊郭は浅草寺裏の日本堤にあったらしい。事の起こりは元誓願寺前で遊女屋を営む庄司甚右衛門が、娼家…
本屋大賞 第一位の本書はまったく予備知識のないまま古本屋で買った。 先ず、『52ヘルツのクジラたち』というタイトルからしてシュールな印象で、余計に興味をそそられたが、内容はかなりイメージとは違ったものだ。 虐待を受けて育ち成人した女性と、以前、…