愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2018-01-01から1年間の記事一覧

ドリュー・バリモア 1975年2月22日-

ドリュー・バリモアさん、貴女、妙に咥えタバコが様になっていると思ったら、かなり 荒んだ生活をしていたんですね。 両親の離婚ということもあったのかも知れませんが、9歳で飲酒、喫煙を覚え、10歳で マリファナ、12歳でコカインを使用、そして薬物、アル…

オンバコのトク 佐藤愛子

初出は『加納大尉夫人』が「文学界」昭和三十九年八月号で、『オンバコのトク』は「小説新潮」昭和五十六年三月号で、前者のみ単行本化され、帯にはこのように書かれている。 六十年の間、人生の浮沈に従って書いて来たもの(中略)の中に二編だけ、これだけ…

Camila Cabello ♬ Havana

Camila Cabello - Havana (Official Audio) ft. Young Thug まだ若干21歳ですよ! どこかの国のアイドルとは大違い。 キューバ生まれで今年話題のシンガー・ソングライター、1stアルバム『CAMILA』をリ リース。 全米アルバムチャート初登場1位を記録。 さす…

特高 今こそ私は言える 小坂慶助

昭和11年7月2日の夕刻であった。連日の酷暑に九段下の内堀から吹き込む涼風に、ホッと一息入れているところへ、代々木の陸軍刑務所長から電話が掛かってきた。 「麹町憲兵分隊の小坂曹長であります」 「私は刑務所長だが、実は相沢中佐が、どうしても、小坂…

エミール・フライアント 1863年-1932年

エミール・フライアント フランスの画家 《冬の風景の中のナンシーの若い女性》(1887年). しかし、上段の絵は写真かと思うほど優れた作品だ!

心筋梗塞の前後 水上 勉

既に故人だが、水上勉さんが生前、心筋梗塞を患ったとは知らなかった。 古本屋の書棚でこの本を見つけ同病相憐れむの心境から購入、私も6年近く前、突然、胸の痛みを訴え心筋梗塞を発症した縁とでも言うか、水上さんのケースを知りたくなった。 よく知られる…

1941年7月16日 ベラルーシ市ヴィーツェプスク

独ソ戦が始まって早々、スターリンの長男ヤーコフはドイツ軍の捕虜になった。 ソ連政府は敵に捕らえられた捕虜に対し厳格な態度で臨み、「祖国への裏切り者」とし て家族は逮捕、ヤーコフの妻ユーリャは収容所送り。 後にスターリングラード攻防戦で捕虜にな…

極楽カンパニー 原宏一

暇を持て余し社会との接点を失いつつあった二人の定年退職者が、図書館で出会い意気投合、架空の会社、つまり会社ごっこを始めるというストーリー。 物と金が動かない以外は普通の会社と何ら変わりのないごっこ会社。 競馬の予想でも馬券を買うのと買わない…

阪神歳末古書ノ市

今年もやって来ました倦怠期、いやいや、古書ノ市ですよ古書ノ市! 大阪では有名な四天王寺の古書市もあるが、最近ではあのような広い古書市は疲れる。 阪神が近くてスペースも丁度いい。 だからと言ってあんまり沢山は買いたくない。 もとより積読本を今以…

回想 日記 ノート 美知子 静子 富栄

晩年の太宰治の周辺には3人の女性が登場している。 正妻の津島美智子、『斜陽』のモデル大田静子、心中相手の山崎富栄。 私は太宰が書いた作品よりは、彼を取り巻く人たちが残した関連作品を読むのが好きで、友人知人の著作は資料として貴重な証言で頗る好奇…

藤田嗣治、ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメ

藤田嗣治、ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメという珍しい写真だが、後ろ姿 のジェラール・フィリップは分かりにくい。 『モンパルナスの灯』撮影時のものだと思うが、そうすると1958年となる。 どう、そっくりでしょ! 私が藤田嗣治です。

完全なる首長竜の日 乾緑郎

以前はよくCSテレビで「このミステリーがすごい」の書評会だったか選考会だったか、そんな番組を好んで見ていたが最近はついぞ見なくなって久しい。 この本は第9回大賞を満場一致で授賞した大作だというので興味がわき読んでみたが、ミステリーと言っても殺…

Mel Torme ♬The Christmas Song

大体屋根、いやいや、だいたいやね、我が家にサンタさんが来なくなって何十年経つんだ。 思い出すのは東京の板橋時代、アパートの二階に住んでいた幼稚園の頃だと思うが、朝 起きたら親に、夕べサンタが来てプレゼントを置いていったよと言われ、舞い上がる…

星の王子さま アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ

いくら本読みと言っても名作総て読み尽くしたなどということはない。 却ってあまりにも有名過ぎると読んでない場合もある。 これなどはその典型的な例だ。 誰でも知っているこの本、てっきり童話の類かと思っていたが大きな間違いですね。 これ、意外に奥が…

クラウディア・カルディナーレ 1938年4月15日-

Sinno me moro 死ぬほど愛して ( Un maledetto imbroglio 刑事) 演技と共に主題歌も大ヒットした『刑事』のラストシーン。 描いているのはトニー・カーティスは、1967 クラウディア・カルデナーレさん、貴女、1957年にチュニジアで開かれた美人コンテスト…

永遠の0 百田尚樹

児玉清さん大絶賛の書評でしたね。 物語は主人公たる姉弟の祖父宮部久蔵の人物像を追って戦友たちを尋ね歩くことに始まる。 姉弟の個々の心情を交えつつ、太平洋戦争の実情、兵の命を軽んじ、作戦失敗の責任を取らないエリート将校たちの夜郎自大さを鋭く暴…

許されざる者

近年では『許されざる者』と言えばクリントイーストウッド監督の映画を連想する人も多いと思うが、私にとって『許されざる者』と言えばこちら! 許されざる者{1960年。アメリカ映画} 1960年の作品で今もストーリーをよく覚えている。 母親演じるリリア…

インディアスの破壊についての簡潔な報告 ラス・カサス

人間とはいったい何なのか? 韓非子のいう、 「君主と人民の利害は相反するゆえ、人民を法で規制すべきこと」 即ち法治国家こそ人類には必要な制度ではなかろうか。 つまり、荀子(じゅんし)の言うところの性悪説の立場を取っている。 人間の本性は悪なりと…

Indiara Sfair ♬ Improvisation in Cm

嗚呼、今から思えば何か夜のミュージック・ステーションみたいな商売でもすればよかったろうか。 私の音楽知識を総動員してクラシックからオールディーズまで何でも流すバー。 ただし、リクエストには面倒くさいから応じない。 その代わり選曲はマスターであ…

真夏の方程式 東野圭吾

確かに面白い! 絡み合う人間関係がどう決着点をみるのか終盤は頭の中を整理しながらゆっくり読んだ。 話しは常に主人公を中心に展開していくのではなく、登場人物それぞれの視点で進められ、言うなれば全員が主人公のような設定。 終始、飽きさせないストー…

1915年5月7日 南部アイルランド沖15キロ地点

イギリス船籍のルシタニア号はドイツ海軍潜水艦により雷撃を受け僅か18分で沈没。 乗客1,198名が死亡した、犠牲者の中には128名のアメリカ人が含まれておりモンロー主義をとっていたアメリカに参戦のきっかけを与えてしまた。 当時ルシタニア号は世界最大の…

高橋お伝とエリート軍医たち 大橋義輝

歴史関連の本でよく見る「と言われている」とか「そう伝わっている」という記述はどういうことなのか、かねてから疑問に思っていた。 古代や中世の話しならともかく、近・現代史においては甚だ曖昧な表現だ。 歴史上の大問題として光秀謀反の真相、内匠頭松…

12人の怒れる男 1959年公開アメリカ映画

密室劇の金字塔として、1959年の公開から愛されてきた名作『十二人の怒れる男』。 これは本当に名作だと思うが、いったい製作費はいくらかかったのか知りたいものだ。 何しろ、野外ロケがなく、ただこの一室だけが舞台になる。 12人の陪審員が被告の刑を巡っ…

栗林忠道 硫黄島からの手紙 栗林忠道

以前「なんでも鑑定団」に出演している鑑定士がこんなことを言っていた。 「物は欲しがっている人の所に集まる」 なるほど、確かに古本屋巡りをしていると探してもいないのに思はぬ書籍と巡り合うことがある。 まるで私を待っていたかのように。 何年前だっ…

訃報 米映画監督ペニー・マーシャル

Scene from Awakenings (1990) 『ビッグ(Big)』や『レナードの朝(Awakenings)』などの名作で知られる米映画監督、ペニー・マーシャル氏が17日、米ロサンゼルス、ハリウッドヒルズの自宅で死去した。75歳だった。 既にロビン・ウィリアムズも自殺してこの…

天神橋界隈古本探訪

趣味のジャンルは数々あれど、読書ほど時間と労力を伴うものはない。 つまり、買えば終わり、ただ飾っておけばいいとはいかないのである。それだけに、買って嬉しき花いちもんめ、気分は重たし師走の空。しかし、禁欲生活にも限度があり、飛び立つ思いで行っ…

紅梅 津村節子

吉村昭さんが亡くなったのは平成18年7月31日。 私にとっては突然の訃報で驚いた。 記録文学の第一人者として数々の名作を世に送り出し、私も愛読者のひとりとして本当にお世話になった。 以下、ざっと読んだ本を列記してみると。 関東大震災 冬の鷹 ふぉん・…

下山事件 最期の証言 柴田哲孝

さして能力のない私は時に買う本を侮ってしまうことがある。 何も珍しいことではなく、昔からよくあることで驚きもしないが、本書もその類で些か疲れた。 特務機関、亜細亜産業、キャノン機関、横浜、密貿易と、戦後、父が関連した事柄の多いことから興味を…

モニカ・ベルッチ 1964年9月30日-

モニカ・ベルッチさん、貴女を最初に知ったのは確か2001年だったと思います。 そうです、『マレーナ』です。 エンニオ・モリコーネの音楽も良かったですね。 しかし、貴女のお色気、エロさ加減に悩殺されて、直ぐイタリア行きを考えました。 いや、イタリア…

センセイの鞄 川上弘美

谷崎潤一郎賞受賞の話題作。 主人公ツキコさんが行きつけの居酒屋で、30歳年上の高校時代の恩師、古文の先生(センセイ)に再会。 そのセンセイがツキコさんに、 「ツキコさん、デートをいたしましょう」 といっても不倫ものではない。 歳の隔たりも何のその…