愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アロワナ

路地沿いの貧相な長屋の中ほどに、その店はある。 片側だけに店が立ち並び、何処も似たような間取りの金時飴のような手狭な奥行き。 手動のドアを開けると僅かな客席には誰も居らず、マスターが退屈そうにぽつねんとひとり。 地元では有名という割には至って…

Alesha Dixon ♬The Boy Does Nothing

Alesha Dixon - The Boy Does Nothing [Official Video] アリーシャ ・ディクソン、色っぽいですね! 然し、黒人はある面、恵まれていますよね。 スタイル、歌唱力、ダンスと本当に体もしなやかで羨ましい。 この曲、好きなんですよね! 盆踊りしか踊れない…

人口減少とクーリッジ効果

第30代大統領カルビン・クーリッジ 最近、ゲスだの浮気だのとマスコミはかまびすしいが、何も浮気そのものは珍しいことではない。 浮気の是非について語るつもりなどはないが生物学的にはこんな言葉がある。 『クーリッジ効果』 本来、生物学的には1人の男…

ドロシー・マローン 1924年1月29日-2018年1月19日 (93歳)

現在、貴女のことを覚えている日本人なんかいるのでしょうかね。 ごめんなさいね、そういう私も過去、貴女が出演した作品というと1959年の『ワーロック』しか見てないんです。 父がね、この映画の大ファンでよく聞かされましたよ、ラストの場面を。 私は成人…

羅宇屋

岸田劉生はこんなことを言っている。 「造型美術というものはいつかは失われるものだ」 だとしたら悲しいことだ。 然しそれが現実であり過去、どれだけの人類遺産が失われたことか。 常に芸術作品や重要建造物ばかりとも限らない。 最近、読んだ本の中にこん…

八坂の塔

確か八坂の塔は中に入り上ることも出来たはず。 実際、私は上ったことがあるので。 然し、この写真はいつの頃のものか分からないが、塔の角度からすると、下の写真が現在のものだと思う。 昔は五重塔といっても観光地ではなかったんですね。

さよならメイ首相

Theresa May leaves Number 10 for the last time (BREAKING NEWS) さよなら、実は今日、初めて貴女の年齢を知りました。 今年、63歳になるんですね。 個人的には好きでしたよ、強い信念とハッキリした物言い。 特に涙ぐんだ最後のスピーチ、G20でプーチン大…

エマヌエラ・オルランディの失踪

ローマで行方不明になったエマヌエラ・オルランディに関する情報を求める張り紙。1983年6月Photo: Mondadori / Getty Images 1983年6月22日、ローマで、15歳の少女エマヌエラ・オルランディが失踪。オルランディは音楽レッスンに出かけたまま帰宅せず、今日…

地上より永遠に

From Here To Eternity-Barfight scene FROM HERE TO ETERNITY: bugler solo by Montgomery Clift 第26回アカデミー賞、1953年のアメリカ映画でシナトラが助演男優賞を受賞。 『地上より永遠に』と書いて「ここよりとわに」にと読みます。 「my sister」とい…

横井小楠の脇差 

勝海舟に「世に恐ろしいものを二人見た」と言わしめたほどの人物で、西郷隆盛と横井小楠がそれだが明治2年2月15日、午後2時頃、禁裏を退出した直後に6人の刺客に襲われ絶命した。 烏帽子、直垂の正装だった小楠は駕籠に乗っているところを襲撃され、外に出て…

Ana Popovic  ♬ Can't You See What You're Doing To Me

Ana Popovic - Can't You See What You're Doing To Me やって来ましたね、日本の夏、緊張の夏、あれ、金鳥の夏か。 こんな時は、ライブハウスで好きなブルース・ロックを聴きたいのであります。 それが暑気払いになるかどうかは分かりませんが。 日本の音楽…

波多野秋子の遺書

春房さま とうとうかなしいおわかれをする時がまゐり ました。 ○○おはなし申上げた通りで、 秋子の心はよくわかって下さることとぞんじ ます。 私もあなたの お心がよくわかって をります。十二年の○ 愛しぬいてくだすつた ことをうれしくもつたいなくぞんじ…

シルヴァーナ・マンガーノ 1930年4月21日-1989年12月16日 59歳

(1958年) アナタ、16歳でミス・ローマになって、その後、映画界入り、当時としては強烈なセックス・アピールで一躍スターとなったらしいですけど、よく分かります。 女っぽいですもんね! ルキノ・ヴィスコンティの作品によく出ていましたけど、一度お会い…

楽園のカンヴァス 原田マハ

何も事件など起きないが、美術ミステリーといった上等な作品。 著者は経歴からも窺い知れる相当な絵画ファン。 アンリ・ルソーの『夢』を巡って、いきなり読者の心を掴むような展開に、久しぶりに面白い小説に巡り合ったような予感を感じた。 これ以前『アン…

ゲルト・ヴォルハイム

《デュッセルドルフからの別れ》(1924年) ドイツの画家で新即物主義とあるが、ナチスによると退廃芸術とされているが、私には 新即物主義、そのものが解りません。 デュッセルドルフというのは、この中央の男か? で、祝っているのか嘆いているのか。 後ろの…

佐藤春夫 弔辞の川端康成

かれこれ40年ほど前のこと、芥川龍之介の弔辞を読んだ菊池寛の文章に痛く感動したことがあったが、戦後の一時期、追悼の名人と言われた川端康成の読む弔辞は葬儀に参列した多くの人たちの胸を打ったに違いない。 中でも昭和39年、佐藤春夫を送ったときの弔辞…

不滅のツーショット part.1

サルバドール・ダリ&マン・レイ 1934年 マイケル&マドンナ アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド クリスト・ファー・リー、ピーター・カッシング オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード ジンジャー・ロジャース、フレッド・アステア カストロ…

tsundoku

「積ん読」という言葉は世界に誇る日本語らしい。 オックスフォード大学出版局は「愛書家が知っておくべき10の言葉」として「tsundoku」を挙げている。 英語には、未だ読めないまま積んでおく状態を一言で表す単語がなく、日本の読書文化が生み出した見事な…

19:00の街 野口五郎 

youtu.be 五郎君、最近、笑顔のない君の歌を聴いていると妙に心が痛くなるよ。 いつのまにか君も63歳、アイドルというにはあまりにも年を取り過ぎた。 然し、この曲も今聴いてみると妙に物悲しいね。 却って笑顔がない方がいいかも知れない。 幾年月、年輪を…

大隈候葬儀と大活

大正の9年から11年頃にかけて横浜市山下町に大正活動写真株式会社、略して大活という映画会社があり、活動期間は短かいが多くの人材を輩出したことで知られている。 異色の女優としては「痴人の愛」のモデルとなった谷崎夫人千代の妹葉山三千子。 また千代の…

板倉槐堂筆「梅椿図」

15年程前だったか、京都博物館にこの有名な掛け軸を見に行ったことがある。 新しく発見されたという、お龍の若かりし頃の写真と同時に歴史の証人として貴重な遺産をこの目で見て感慨深いものがあった。 この掛け軸は板倉槐堂筆「梅椿図」というものだそうな…

『切腹』小林正樹作品

SEPPUKU(Japanese Movie) 黒沢映画を除けば、私にとって時代劇の名作と言えば以下の3作品。 『人斬り』『暗殺』『切腹』 『人斬り』は土佐の岡田以蔵を勝新太郎が演じた五社英雄監督作品。 『暗殺』は幕末の志士、清川八郎を丹波哲郎が演じた篠田正浩作品。…

その夜 長与善郎

長与善郎は白樺派の文人だが、過去に『青銅の基督』とを読んでいるが、すっかり内容を忘れている。故に長与氏に関しての知識もないまま、古書店で初版本の本書を手に取り何も分からないまま購入してみたが、どうも本作を読んだ人がネットの中では見つからず…

カール・ヘルマン・フランク 1898年1月24日-1946年5月22日 48歳

武装親衛隊大将カール・ヘルマン・フランクの末路です。 まあ、私がいちいちナチ戦犯のことを書いても仕方ないが、ラインハルト・ハイドリヒが暗殺された時のチェコスロバキア人に対する報復は凄まじいものでした。 その指揮を執ったのが彼で、二番目の写真…

大佛茶廊

大佛茶廊とは旧大佛次郎邸宅のことで、文豪の旧宅には目のない私は、近くに立ち寄った折りは是非にも行きたい名所旧跡。 何と言っても作家の手垢が染みついた旧宅にお邪魔するなんざ、一般庶民のあっしなんかはとても恐れ多い敷居を跨ぐようなもの。 亡き先…

チャンドラ=ボースの死 1945年8月18日

昭和18年11月に東京で大東亜会議というのがあり、日本側代表として東條首相、南京国民政府は蒋介石と決別した汪兆銘、インド代表は国民会議派のガンジーと、こちらも袂を分かってシンガポールで自由インド仮政府を樹立したチャンドラ=ボース。 因みに汪兆銘…

アントン・フォン・ヴェルナー 1843-1915 71歳

アントン・フォン・ヴェルナー 自画像 ドイツの画家 《戦死したフランスのアベル・ドゥエー将軍の死体の前に立つフリードリヒ3世》 パリ包囲戦のドイツ軍本部 (1894) 《ドイツ皇帝戴冠式》 《リヒャルト・ワーグナーの記念碑の完成式典》 まあしかし、この緻…

道行き知らじ 

比較的近くの商店街に、ある祠が道行く人に少しでも目立とうと、腹を押し出すように鎮座している。有名ビジネス・ホテルの四辻の角に、見てくれよと云わんばかりに。 その昔はこの辺り一帯は池だったとか。立て札を読むに、今から70年ほど昔、その池で溺死し…

Eddy Wilson's Blues Band  ♬ I Just Can't Wait No More

Eddy Wilson's Blues Band – I Just Can't Wait No More 極東の片隅に、処女願望の強いお国があるらしい。 何でもアイドルは恋愛禁止の枷を嵌められ、いくつになってもミニスカートを穿いて集団で踊って歌って笑顔を観客に振り撒く、そんな彼女らが歌う曲が…

最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常 二宮敦人

東京藝術大学の入試倍率は東大の3倍、私にとっては入りたくとも入れない縁もゆかりもい狭き門。そこに集う若き天才集団の日常に迫るルポルタージュで面白そうなので買ってみた。いったいどんな大学なのか? 理科三類、平成27年度の志願倍率は4・8倍で100の枠…