大佛茶廊とは旧大佛次郎邸宅のことで、文豪の旧宅には目のない私は、近くに立ち寄った折りは是非にも行きたい名所旧跡。
何と言っても作家の手垢が染みついた旧宅にお邪魔するなんざ、一般庶民のあっしなんかはとても恐れ多い敷居を跨ぐようなもの。
亡き先生を偲んでお伺い参上仕りましたってなもんです。
それにしても文豪のお宅に相応しい質素な佇まい。
大佛さん愛用の眼鏡もそのままに、帰らぬ主を待ちわびる邸宅で、二度と戻らぬ主人の空白を埋めるように日々訪れる観光客。
生前「鞍馬天狗」「天皇の世紀」「赤穂浪士」「大仏炎上」「ドレフュス事件」と大作を発表していたが、大佛さんはホテル ニューグランドを仕事場としていた頃もあり、確かホテルにはそれを記念してパネルで紹介されているはず。
ところで大佛さんといえば、たいへんな愛猫家で、家には常に10匹以上の猫がたむろし、生涯500匹以上の猫と生活を共にしたとか。
最近では『大佛次郎と猫』という本まで出ている。
やっぱり文豪といえば漱石いらい猫なんでしょうか!
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