愛に恋

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ダメオのアニマル・ラブ Part.19 

歌舞伎というのはこんな感じか。どう、少しは団十郎っぽく見えるかな!

「ワンワン、ワンワン」「よしよし」「ワンワン」「よしよし」「メェ~~~エ」「えっ!」「メ~~~~ェ」「あれ、君、ひょっとしてヤギ、ヤギか」

「あっ、鯉ちゃん、もっとこっちへ来いよ。僕たちは恋仲だもんね」「おおピーター、来てくれたんだね。会いたかったよ。最近、さっぱりじゃないのさ」「ごめんごめん、餌の確保が上手くいかなくてね、今日もまだ何も食べてないんだよ、君はどうだい」「私はいつも誰かが餌を投げてくれるから大丈夫だよ」「そりゃよかった」「たまにはピーターも泳がない気持ちいいよ」「いや、今日はやめとくよ」「そう、今からどうするの」「まだ、餌を探しに行かないとね、空腹なんだよ」「そう、車に気を付けて行ってね」「うん、ありがとう。また来るからね」

「ちょっとちょっと、こんなところでオッパイやらないでよ」「仕方ないよ、急に子供がオッパイ欲しいっていうんだから」「早くしてよもう」「少し待ってよ、だから人間は嫌いさ、いつも急いでいる」「何言ってんだよ、こっちは仕事なんだよ」「子供にオッパイ上げるのも豚にとっては仕事だよ」「ちぇ、イライラするな」「焦らない焦らない。もう直ぐ済むから」「頼むよもう」

「ぎゃ~~、止めてシャワー嫌い」「静かにしなさい、シャンプーしないと汚いでしょ」「いい、汚いままでいいから」「ダメよ、そんなこと言っちゃ、綺麗に洗うの」「お願い、やめてやめて」「いいから、直ぐ済むから洗いなさい」「ダメダメ、出して出して、外出して」「洗わあないと夕飯なしよ」「・・・」「大人しく洗うの。分かった」「・・・」「いい子、いい子」

「ちょっと、こんなところで休んでいては困るね」「そんな嫌味を言いなさんな。少し休憩したら直ぐ行くから」「直ぐ行くって、そもそもここはカルガモが休憩するところじゃないからね。さっさと出ていってよ」「偉そうに、アンタ、誰?」「この店の店長でウーロン・マスクという者だ」「ウーロン・マスク、イーロンじゃなくして!」「どうでもいいから、さあ、行ったいった」「ちょっとちょっと、川まではどのぐらいあるの」「そうだな、60mぐらいかな」「人間の脚なら直ぐだけど、カモだと20分はかかるからね、もう少し休みたい」「少しだぞ」

「いや~、うり坊がいっぱいが沢山いるね。何匹だ。1,2,3,4,5,6,7もいるんだ。困ったな、こんなにもってこられても。君たち棄てられたのか」「ママは僕たちを置いてどっかに行っちゃたんだよ。ねえ、おじさんなら助けてくれるでしょ」「そうだな、助けないわけじゃないけど、何分、餌代もかかるからな」「そんなこといわないでよ」「小さいうちだけだぞ。大きくなったら拾われた場所に戻すから、それでいいね」「いいよ、あとは自分たちで生きていくから」「よし分かった、そういうことなら、ある程度育ててみよるから、あんまり暴れないでくれよ」「分かってるよ」

「冬は温泉に限るね」「温泉!バカ言え。これは修業なんじゃ」「まあ、そんなお堅いこと言わないで、温まればいいわけでしょ」「違う、人間もよく滝に打たれて拝んでいるだろ。我らも邪念を祓って一心に祈るのじゃ」「何を」「決まっておろうが、我らカピバラの繁栄と平和をじゃ」「あっハハハ、まったくやってられないよ。だからお前は石頭のカピと呼ばれるんだよ。今の時代はね飲んで喰って昼寝をしてればいいのさ」「言わせておけばこの野郎」「なんだ、やるのか。よし、表に出ろ」「あほ、もう出てるよ」「よ~し、どっからでもかかって来い」

あれ、タヌキの奴、どこへ行きやがった。せっかくシャッターチャンスだと思ったのに。

「私たち猫族にはハロウィンを祝うにしても、仮装はするけど渋谷みたいにバカ騒ぎしたり蜜になったりすることはないもんね~だ。」「そうか、人間も見習わなくちゃね」「人間が猫に見習わってどうするんだよ」「ホントだ主従逆転だ」