独逸・ナチス関連(読書録)
この日記はレニングラード包囲戦で市民250万もの人が飢餓と酷寒の中、必死に生き延びようとする記録で、その一人、僅か16歳の少女が書き残したものだ。 包囲された期間は872日、餓死者80万、爆撃、砲撃による死者20万、その封鎖下の市民生活の模様を詳細に伝…
この本を古本市で買った時は、殆どナメてかかっていたことを反省する。 近年読んだ本の中ではずば抜けて難しかった。 ビスマルクからワイマールを経て、ヒンデンブルク、ヒトラーへの道筋に於けるドイツ社会学で、著者はヒトラーより年上の同時代を生きた著…
久しぶりに面白い小説に出会った。 というかいい本だった。 小説と言っても事実を踏まえた上での物語だが。 時は1942年7月16日から17日かけてドイツ占領下のパリ。 知っての通り、降伏文書に署名したフランスは、ペタン元帥を首班とするヴィシー政府と、ドイ…
先ず、第二次大戦の発端は、ドイツが東プロイセンへの通行路ポーランド回廊および国際連盟管理下の自由都市ダンツィヒの回復を要求したこと始まるんですよね。 そして1939年9月1日、先端の火蓋は切って降ろされる。 9月3日、イギリスとフランスはドイツに宣…
第二次大戦は自由都市ダンツィヒのドイツへの編入要求と、ポーランド回廊を通過し、東プロイセンとドイツ本土を結ぶ治外法権の道路建設の要求を強めたドイツに対し、ポーランド政府が要求を拒否。ここに大戦の火蓋は切って落とされたわけだが、両国の死者は…
第二次大戦は自由都市ダンツィヒのドイツへの編入要求と、ポーランド回廊を通過し東プロイセンとドイツ本土を結ぶ治外法権の道路建設の要求を強めたドイツに対し、ポーランド政府は要求を拒否。 ここに大戦の火ぶたは切って落とされたわけだが、両国の死者は…
1944年 春 歴史というものは、いくら勉強しても実態が伴わない以上、そうか分かったとは言いにくい。 エルアラメイン、レニングラード、硫黄島、インパール、ペリリュー島、ガダルカナル島、こんなところは読めば読むほど行きたくない。 彼らはどんな気持ち…
凄い写真ですね! 1942年2月22日、ゲッペルスからストラディヴァリウスを送られる23歳の天才バイオリニスト諏訪根自子です。 二人の間に見える日本人は、後にA級戦犯になったドイツ特命全権大使の大島浩中将だと思います。 諏訪根自子は平成24年、92歳で亡く…
1983年、Tacoという名前の怪しげなオランダ人が歌う『踊るリッツの夜』という曲がヒットしたことがあったがその後どうしているだろうか。 そのホテル・リッツに1997年8月、ダイアナ元皇太子妃が現れるわけで、生前最後の姿がビデオに残された。 その有名ホテ…
さて、何をどう書こうか。 今回ばかりは中々良いイントロダクションが浮かばない。 数日悩んでパソコンに向かったが、どういう着地点になるか、まあとにかく始める。 よく、新聞でこんな記事を読む。 複数殺人者の量刑を巡る裁判で、事実認定そのものは争わ…
まず最初に表紙の写真を見てほしい。 上段左からヒンデンブルグ、右、モルトケ、下段左、ルーデンドルフ、右、ファルケンハイン、何とも厳めしい顔つきというか威厳に満ちている。 凡そ100年前の独逸軍人で欧州大戦ではモルトケ、ファルケンハイン、ヒンデン…
何年か前にNHKで放送された『トレブリンカ 発掘された死の収容所』という番組を確か録画してあったと思い、探していたら、そのDVDがあり安堵した。 トレブリンカとはワルシャワから北東約90kmに存在したユダヤ人絶滅収容所のひとつだが、証拠隠滅のためナチ…
読書は格闘技だと言われるがまったくだ! 眠気、疲れに打ち勝ち、読んだら備忘録としてブログに書く。 しかしこれが時に難儀を極める。 果てさて、今日は、この壮大な物語をどのように書くか現段階では判然としないままだが、とにかく書き始めるとする。 か…
ナチ戦犯の中でも取り分け悪名高い人物として有名な医師、ヨーゼフ・メンゲレは アウシュビッツ収容者から「死の天使」と言われ恐れられていたが戦後、忽然と姿を消す。 イスラエル諜報機関は必要にメンゲレを追うが、メンゲレは追跡を逃れ1979年、海水浴中…
大体からして私にナチズムの法理論などが解るはずがない。 では、何故読むのか! そこに山を見つけたからである、などと言えばカッコいいが、それほど能力もない登山家だが欲だけは一丁前だから困る。 しかし、どんな山を登るにも体力は必要。 更に独学素人…