愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

人口減少とクーリッジ効果

f:id:pione1:20190730084600j:plain

第30代大統領カルビン・クーリッジ

 

最近、ゲスだの浮気だのとマスコミはかまびすしいが、何も浮気そのものは珍しいことではない。
浮気の是非について語るつもりなどはないが生物学的にはこんな言葉がある。
 
『クーリッジ効果』
 
本来、生物学的には1人の男性が自分のコピーを次世代に沢山残そうと思ったら、1人の女性と繰り返し関係を持つより、複数の女性と関係を持ったほうが、より効果的に子孫を残せるということになる。
 
『クーリッジ効果』とは簡単に言えば、同一男女による継続的な性関係には自然と限界があり、相手に対する興味も薄らぐということで、故に浮気心も助長されかねやすいと解釈したらよかろう。
因みにクーリッジとはアメリカ30代大統領のカルビン・クーリッジのことで、こんな逸話からこのクーリッジ効果というネーミングは残った。
 
クーリッジ夫妻がある日、農場視察に出かけた時のこと。
鶏舎を見学した夫人は、飼育係に、
 
「この雄鳥は1日に何回、雌鳥に求愛するの?」
 
と質問すると、飼育係は
 
「何十回もですよ」
 
と答える。
それを聞いた夫人は飼育係に、
 
「その話しをぜひ主人にもしてくださいな」
 
と言い残して鶏舎を去った。
夫人が去った後、今度は大統領が鶏舎を訪れ同じ質問をしてから、さらに突っ込んで、
 
「その雄鳥はいつも同じ相手に求愛するのか?」
 
と訊くと、飼育係は
 
「いいえ、毎回違う雌鳥です」
 
と答え、それを聞いた大統領は、
 
「じゃあ、その話しをぜひうちの女房に話してくれ」
 
と言って立ち去った。
人口減少で悩む日本。
本来、自然科学の面では、一夫一婦制は人間社会には不適合なんだろうか。
何も断を下したいわけではないが、自然界では生存競争を勝ち抜くために一夫多妻性は本来不自然なことではない。
まあ、人間社会には道徳なり倫理観などがあるので難しい問題だ。
それに、一夫多妻性を奨励しているつもりもないのだが。