愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2018-01-01から1年間の記事一覧

訃報 ナンシー・ウィルソン

13日、ナンシー・ウィルソンが死去したらしい。 長い音楽活動は1956年からというから凄い! 70枚以上のアルバムをリリースし3度のグラミー賞に輝く大歌手だった。 思い出の曲『CASABLANCA』を聴きながら、ご冥福を祈りたい。 NANCY WILSON / CASABLANCA

スマホを落としただけなのに 志駕 晃

今でこそ私も偉そうにパソコンだスマホだと使っているが、その実、全くのド素人で、ちょっと専門的なことになると直ぐ人に泣きつく情けない奴なんです。 しかし著者はというと、今そこにある危機、いやいや機器に滅法強く、本書はハッキングの怖さ、パスワー…

Mahalia Jackson ♬ Deep River

なんて言ったってアナタ、左前みつですよ、左前みつ! あっ、そうか相撲の話じゃなく音楽ですね。 なんてったて黒人ボーカルですよ。 それも女性に限ります。 忘れはしません、20代のある日、ラジオから流れてきたこの曲。 私にとっては女性ボーカルNo.1、ゴ…

天の夕顔 中川与一

まず、この本の解説を書いているのは文芸評論家の保田與重郎で、これが何ともややこしく難しい。 私は哲学が大の苦手、そのような論法で書かれてもよく解らない。 中河与一という人は川端や横光利一と同じ新感覚派の作家だが、しかし新感覚派とはこのような…

1918年4月21日 ヴォー=シュル=ソンム北側飼料ビート畑

リヒトホーフェン機の残骸とオーストラリア兵。 第一次大戦中、レッド・バロンとして有名なフォン・リヒトホーフェン。 敵味方から最高のエースとして賞賛された彼の戦死は1918年4月21日。 乗機を敢えて鮮紅色に塗装していたからかなり目立つ飛行機だった。 …

祖父東條英機「一切語るなかれ」 東條由布子

著者、 東條由布子とは東條英樹の孫になるわけだが、その孫が「一切語るなかれ」と言われ続けてきた禁を破ったことになるのだろうか。これは勇気のいったことだろう。もちろん外に向かってよりは東條家に対しての問題で、その点、心の葛藤など気になるところ…

タクシードライバー 1976年公開アメリカ映画

タクシードライバー40 周年アニバーサリー・エディション 12/7発売! 1976年公開のアメリカ映画、今日に至っても名作のように言われているが、そんなに良かったかな。 私がデ・ニーロのファンになるのはこの2年後で『タクシードライバー』を見てもさほど感動…

ロッパの悲食記 古川緑波

古川緑波は昭和36年の1月16日に亡くなっている。 もう大変な美食家でこの本を読む限り、仕事の話しや家庭のことなどは殆ど出てこない。 とにかく食べて呑んで、呑んで食べての食道楽。 人気絶頂の頃で、あまり金銭的に困った様子もなく戦時中、食糧難の時代…

地獄の花 永井荷風

岩波文庫には定期的に「リクエスト復刊」というシリーズがあり、これが実に楽しみだが、現代人にはやや問題もある。 まず、文字が小さく旧漢字で埋め尽くされ何とも読み辛い。 明治時代の文学ともなれば尚更のこと。 まあしかし、そこが岩波の岩波たる所以、…

ジーン・ティアニー 1920年11月19日-1991年11月6日 (70歳)

1941 まあ・・・、ジーン・ティアニーさん、なんとお美しい! 惚れました、貴女だけを愛します、いや、愛し続けたいです。 もう、その瞳で見つめられたら井の中の蛙、いやいや、蛇に睨まれたカエルなんていうもんじゃありません。 アナコンダに巻き付かれた…

文豪 松本清張

何とも重たい本だった。 小説ではなく評伝と言ったほうがいい。 構成は三作に分かれ、第一章は「行者真髄」として坪内逍遥の死と妻を巡る異説という内容になっているが、これがかなり苦労した。 坪内逍遥は肺炎が原因で死んだらしいが、この本では消極的な自…

Lian Ross ♬Say You'll Never

Lian Ross Say You'll Never Discoteka 80 Moscow 2014 Lian Ross 私は、いんきんたむしが大嫌い! いやいや、陰気が嫌いなんです。 先日、マンション1階で20代後半と思われる主婦に会った時、その子、私の顔を見るなりいきなり笑顔で「あっ、こんにちは」こ…

家族愛―東條英機とかつ子の育児日記・手紙より 東條由布子

監修は東條英機の孫で東條由布子となっているが、英機の長男、英隆氏の長女由布子さんは2013年2月13日に逝去された。 本書はタイトルが示すとおりの「育児日記」で、どちらか一方というわけではなく、夫婦で長男英隆誕生の喜びから育児の大変さを慈愛に満ち…

歯医者 1892

この写真は1892年の歯医者とあるが、まさかこれ本当じゃないだろうね! 椅子に両腕を縛り身動き出来ないようにして、子供らしき助手が後ろからタオルで、おでこを引っ張り、医者なのかバーテンなのか、白衣ではなくエプロン一枚を腰に巻き、ペンチで虫歯を強…

オトナの保健室: セックスと格闘する女たち 朝日新聞「女子組」取材班

いじめ、飲酒運転、パワハラ、痴漢など毎日のようにニュースになるが、「なくそう不倫」という標語はさすがに聞かない。 芸能人が不倫をすると、頭文字に「ゲス」と烙印を押されるようになった昨今、しかしどうだろう、不倫に関しては万人が非を唱えているわ…

300 〈スリーハンドレッド〉2006年公開アメリカ映画

ジェラルド・バトラーという俳優を知っているだろうか。 先日のカルフォルニアの山火事で自宅に被害を被ったといってこのような写真が配信されていた。 この人の主演映画で2007年制作の『300 〈スリーハンドレッド〉』というペルシャ戦争のテルモピュライの…

五足の靴 与謝野鉄幹 北原白秋 平野萬里 木下杢太郎 吉井勇

『五足の靴』とは、明治40年7月から8月にかけて雑誌『明星』に集う若き詩人の北原白秋、平野萬里、木下杢太郎、吉井勇の4人を与謝野鉄幹が伴って、九州一円を旅したときの紀行文で、当時、鉄幹は数えで35歳だが、あとの4人は22~23歳の学生だった。 しかし紀…

生きて行く私 宇野千代

人生此の方、いろいろな女性に出会って来たが、宇野千代のような豪快な女に巡り合ったことはない。 4回の結婚歴、生涯で家を13軒も建てた細腕繁盛記とでもいうような自叙伝的な本。 思い立ったが吉日とは将に彼女のためにあるような言葉だ。 例えばこんな場…

ジーナ・ロロブリジーダ 1927年7月4日-

ジーナさん、もう何と言うか、貴女のそのギリシャ彫刻のような完璧なボディーを見ているとテキーラを3杯ぐらい飲んで鼻血を勢いよく垂れ流してしまうほど、私は重篤になるんですよ。 子供の頃、貴女を見たんです! そう『ノートルダムのせむし男』をね。 そ…

狭山事件の真実 鎌田 彗

3か月ほど前、所要で大阪環状線京橋に行った時のこと、駅前広場で道行く人に向かってやおら演説している中年男性を見て、非常な違和感を持った。 男性の横には看板を持つ人、さらに横断幕を掲げる人など、いつもこの場所には何かと社会に向かって異を唱える…

YALLA BINA-♬ISHTAR ALABINA

先日、半年ぶりになる美術の講義を受けてきた。 お題は『源流としての古代ギリシア』、その中で年間SEXの消費量、つまり年間何回するかというデーターを聞いたが、1位はギリシャ人の164回だったか、先進国では日本が最下位で46回(?)で特別驚く話ではなく…

小津安二郎と文壇交遊録 貴田 庄

小津安二郎が日記を付けるきっかけになったのは、映画監督山中貞雄が中国の野戦病院で亡くなったことに由来するらしい。 急性腸炎を発症した山中はまだ28歳という若さだった。 徴兵で従軍していた小津が、南京の東約40㌔の街で山中と会ったのは昭和13年1月12…

1945年7月30日 フィリピン海

映画『ジョーズ』を見た人も多いと思うが、あの中で漁師を演じるロバート・ショーが大戦中、インディアナポリスに乗っていた話をする場面がある。 原爆の部品を極秘で運び、無事任務を終え、レイテ島を目指しグアムを出港した重巡洋艦インディアナポリスは、…

ベスト・オブ・マイ・ラスト・ソング 久世光彦

人生最期に聴く曲は、どんな歌を選ぶか。 久世光彦が14年間にわたって雑誌「諸君!」に連載した123篇のエッセイから52篇を選んだ“決定版”。 久世さんは昭和10年生まれなので戦中戦後にヒットした曲、または隠れた名曲など採り上げているが、私の知らない曲も…

愛の手紙―文学者の様々な愛のかたち

歴史上の人物の日記というのは目的が二種類に分かれる。 後世、公になることを想定して書かれているものと、そうじゃないもの。 中には死後、破棄、焼却を遺言したにも関わらず、何らかの理由で遺族が遺したものもある。 しかし手紙やハガキ類はどうだろう。…

オットー・ディックス 1891年12月2日 - 1969年7月25日 (77歳)

1933年 《ジャーナリスト、シルヴィア・フォン・ハルデンの肖像》 《マッチセラー》(1920年) 《売春婦1》 《死の勝利》(1934) 《負傷兵》 《銃殺》 新即物主義の画家、よく分からないが絵は面白い。 戦争の悲惨さ、第一次大戦後の頽廃したドイツの社会情…

漱石山房の記 内田百閒

早稲田南町の漱石宅には以前から訪問客が絶えなかったので、鈴木三重吉の提案で面会日を毎週木曜日午後三時以降と定めるようになったが、いつしか若い文学者たちなどが集まり「木曜会」という文学サロンへと発展していく。 それを纏めて内田百閒が昭和29年に…

1911年8月20日 ルーブル美術館

1911年8月20日、モナリザはまんまと盗難に遭い、20世紀最大の美術品窃盗となった。 犯人はこの男、ビンセンツォ・ペルージャ。 その後、2年間もパリのアパートにモナリザを隠していたが、泊まっていたホテルで逮捕され、絵も無事に戻り本当に良かったが、破…

湖の南 大津事件異聞 富岡多恵子

三井の晩鐘として有名な三井寺に行ったのは、はて、いつのことだったか? 40歳を幾つか手前の頃だったと思うが。 明治の20年代、ここには「御幸山西南戦争記念碑」という立派な石碑が立っていた。 何故、鹿児島から遠く離れたこの地に石碑があったかと言えば…

グロリア・スワンソン 1899年3月27日-1983年4月4日84歳

1922年 1920s 1923年 (1929年) 貴女でしたか、ケネディ大統領の父親でジョセフ・P・ケネディと不倫関係にあったという人は。 さすがに大物喰いですね! しかし、一体貴女は何回結婚しているのですか? 数えてみると6回ですね、それ以外にも恋愛、火遊びなど…