愛に恋

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暗渠の宿  西村賢太

私の知人女性に西村賢太の大ファンがいるが、藤澤清造没後弟子と自任している私小説作家のこの人の本を読むのは2冊目。女性が彼のファンになる心理がどうも解らないのだが、私から見ると自堕落な生活で酒浸り、性欲のかたまり、風俗嬢に90万貢いで騙される。やっと見つけた女と同棲したはいいがDV的な性格が災いしている。私小説作家ということで、まったくのフィクションだとは思わず読んでいるが、これで作家としての才能があったからいいようなものを、そうでなかったら救いようがないダメ男だ。ただ、今後とも彼の作品に巡り合えばまた買うだろう。