愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 八卦がえり

三遊亭圓生の噺のまくらでこんなことを言っている。昔あっていまはもうなくなったものがいくらでもあります。最近では「八卦がえり」という言葉もとんと聞いたことがございません。これは自分の生まれた年に還るという干支でございますね。まァ、仮に甲子(きのえ)年に生まれた方が、その甲子年になるのは61年目にあたります。これを八卦がえり、また、還暦とも申しますが、つまり子供に生まれ変わったという意味で、身寄りの者から赤い頭巾とか、赤いちゃんちゃんこなぞを送ります。祝ってくれるというのは、子供に還ったという意味で祝うものなんだそうです。昔の男は、そういうことでもなければ赤いものなぞは身につけなかったものです。そうか、子供の頃は帽子なり下敷きには男子は青、または黒。女子は赤、またはピンクと決まっていたものだが、現在ではそんな間仕切りは無くなってしまい、事実、私も好んで赤の靴など履いているから、亡父が見たら叩かれてしまうかもしれない。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。これからは猛暑日の連続です。日焼けで体も赤くなる季節、頑張りましょう。では、おやすみなさい。