愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。 田村俊子の『絵島生島』

「こういう饐(すえ)臭いどろどろの情火をエロティックな筆で描きあげたこの一篇は、全体に無気力な退廃な気がただよっている。メタンガスがぷくぷく浮く真黒な堀川の水に、漂い流されていく古下駄のようなみじめな女の生活が、突っ放して書かれているのに…

キム・ノヴァク part.8 

1961 1957 キムさん、いつもお綺麗ですね。私は以前、アナタに一目惚れしたんですよ。 これは本当の話です、信じてください。 女っぽくセクシーなところが大好きです。 プラチナブロンドのショートカットが本当に似合いますね。 一度、デートしてもらえませ…

ジョージ・フレデリック・ワッツ Part.5 

《枢機卿マニング》(1882年) ロンドン・ナショナル・ポートレート・ギャラリー 《祈願》(1887年) マンチェスター市立美術館 《星をまく》 《あまねく満たす者》 《毎日雨が降っていた》 《持たざる者》 《かのごとく栄光は過ぎ去りぬ》 《選択》 《死の…

「ムーンライト・セレナーデ」 反対なし。自由なし。選択肢なし

【ベルリン時事】「ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)の地滑り的な勝利を祝福したい」。 欧州連合(EU)のミシェル大統領は15日、同日投票が始まったロシア大統領選について、X(旧ツイッター)に投稿し、早くも「祝意」を表明した。開票は17日だが、…

蹴りたい背中 綿矢りさ

現在の私が20歳前後の青少年だったら、これを読んでどう思っただろうか。にしては、あまりにも時の経過があり過ぎて、当時の感性を取り戻すには遅すぎる。ただ、19歳だった私なら、作家としての野望もなく遥かに遠い存在に思えたかもしれない小説家。読むに…

シドニー・スウィーニー Part.8 

シドニーさん、もう私にとってはアナタしかいないんです。 信じて下さい、アナタなくして私はありません。 これが正真正銘の私の心です。 とにかく一度会ってコメダで私の話を聞いてください。

妄想仏像見学会 part.18

『妄想仏像見学会百七十一回』は【京都・東寺/女神坐像(平安初期)】です。 『妄想仏像見学会百七十二回』は【広島・文栽寺/十一面観音立像(平安)】です。像高147cm。 『妄想仏像見学会百七十三回』は【京都・清凉寺/釈迦如来立像・像内納入品(宋)】です。像…

「大谷選手と彼の妻が韓国に向かう前の写真」

ついに出ました。大リーグ、ドジャースが球団の公式SNSで、大谷翔平選手が開幕シリーズが行われる韓国へ向かう航空機の前で女性と一緒に撮影した写真を投稿し「大谷選手と彼の妻が韓国に向かう前の写真だ」と紹介しました。バスケットボールの選手だったとか…

「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。 亀戸事件

「ならし野に送り保護する事なれり」という記事は、気になる。千葉県内で軍隊がおこなった朝鮮人虐殺のほとんどが習志野聯隊によるもので、平沢計七ら社会主義者を殺害したのも同聯隊であったからである。9月2日の真夜中から5日にかけて、習志野周辺で朝鮮人…

無意識過剰 阿川佐和子

檀ふみと阿川は共に父親が作家にして、娘二人は同学年で親友。違うのは身長で壇は170㎝もあるが、阿川は150㎝もない。ある日、二人で旅をした時の事、道中暇だからクイズをしないかと壇が持ちかけた。教養高い壇に、無教養がバレるから一旦は断ったのだが「…

スター集合写真 

Steve McQueen, Paul Newman, Barbra Streisand and Sidney Potier Katharine Hepburn, James Stewart and Cary Grant Clark Gable, Cary Grant, Bob Hope, and David Niven 1958 Cary Grant, Ingrid Bergman and director Alfred Hitchcock Demi Moore, Dre…

「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。『ウルビーノのヴィーナス』

マネはティッツァーノの『ウルビーノのヴィーナス』からあえてヴィーナスの象徴を取り除き、パリの娼婦を描き、それが観衆の逆鱗に触れた。なぜマネはこのような絵を描いたのか。それは、パリの闇の姿を描き出そうとしたからだと考えられている。当時のパリ…

ある行旅死亡人の物語 武田 惇志 (著), 伊藤 亜衣 (著)

著者が見つけた、たった数行の死亡記事、警察も探偵もたどり着けなかった真実へ。「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュだが、これがなかなかミステリー仕立てで面白そうなので買ってみた。2020年4月、兵庫県尼崎市のとあるアパー…

テイラー・スウィフト Part.6 

2013 テイラーさん、聞きましたよ、アナタは大統領選挙に絶大な影響力があると。私の好みにも絶大な影響力を発揮しています。 もう、目が点になるぐらいアナタに夢中になりました。 アナタがバイデンと言えバイデン、トランプと言えば七並べ、いや、トランプ…

滝平二郎 part.33 

汽車 夕焼小焼 山椒は小粒でもぴりりと辛い 日暮れ 天高く馬肥ゆ くりひろい リンゴの歌 読む 宝のもちぐされ 柿

「ムーンライト・セレナーデ」 御法度の裏街道を歩く渡世なんだ

「俺たちやくざは、御法度の裏街道を歩く渡世なんだ。いわば天下の嫌われもんだ。それだけにな、何事も渡世の筋道を通さなくちゃいけないんだ」と座頭市も言っている。しかしどうだ、座頭市さえ筋道を通して裏街道を歩いているのに、表街道を堂々と歩く身の…

共同研究 パル判決書 (下)

1941年10月、国家としての日本の存在自体が深刻な危機にさらされていた時、多少とも要職にあった政治家や外交官は、挙げて国家の名誉を傷つけずに滅亡から免れる方法を見出すのに頭を悩ませていた。彼らは重責を担い、そして勇断を持って差し迫った危険に対…

シェリル・ラッド part.2 

シェーンなどで知られるアラン・ラッドの息子、デイビッド・ラッドは元夫なんですね、だからラッドだったんですか。知らなかったです。併しまたどうして『チャーリーズ・エンジェル』でシーズン2を下りちゃったんですか、毎回楽しみに観ていたのに。 今どう…

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー Part.6 

《海辺のバッカンテ》(1860-1865年) メトロポリタン美術館 《フィレンツェのボーボリ庭園》(1835-1840年) ルーヴル美術館 《黄泉の国からエウリュディケーを連れ出すオルフェウス》(1861)ヒューストン美術館 《ヴェネツィアの朝》(1834年) プーシキン…

「ムーンライト・セレナーデ」 十二代目片岡仁左衛門一家5人が殺害事件

昭和21年3月16日、渋谷区千駄ヶ谷で歌舞伎役者・十二代目片岡仁左衛門一家5人が殺害されているのが見つかる。殺されたのは、片岡仁左衛門(当時65歳)、その妻で元日活女優の小町とし子(当時26歳)、四男(当時2歳)、女中2人(当時12歳と当時69歳)。5人と…

共同研究 パル判決書 (上) 東京裁判研究会

夙に有名な本書のことはかなり以前から知ってはいたが、手に取るに、あまりにも重厚長大で私には読めないものと諦めていた。また、『東京裁判研究会』側も「これを読みこなすのは専門家にとってすら大変なことである」と断っている。併し、私の住む沿線に去…

ジーナ・ロロブリジーダ Part.3 

1950s 1955年 1955年 1959年 ジーナさん、アナタにウエストの細さは尋常ではありませんね。 また、そのイタリア人的なキツイ顔立ちが魅了的で子供だった私を惚れさせました。 アナタと付き合いたかった、今からでも遅くないですか。

ヒエロニムス・ボス part.2 

《快楽の園》 《守銭奴の死》 キリストの捕縛』1515年頃 サンディエゴ美術館 《石の切除手術》(1475-1480年頃) プラド美術館 《十字架の道行》(1490-1510年頃) ウィーン美術史美術館 《パトモスの聖ヨハネ》(1490-1495年頃) ベルリン絵画館 《聖アント…

メゾンテリエ―他三編

「メゾン テリエ」「聖水授与者」「ジュール伯父」「クロシェット」の4編からなる短編集だが、何年も前に岩波文庫に凝り、外国文学の短編集など沢山読んだが何一つ覚えてない。例えば同じモーパッサンの『脂肪の塊』などは欠片も記憶にない。「メゾンテリエ…

ルネ・マグリット  Part.15 

《喜劇の精神》 《終わりなき認識》 《空気の平原》 《二重の視点》 《神々の怒り》 《偶像》 《幸福な手》 《おしゃべりな宝石》 《ナイチンゲール》 《幽霊の城》 アナタの絵は摩訶不思議という言葉がピッタリですね。 写実的に描いた作品は一枚もないので…

ダメオのアニマル・ラブ Part.50

わ~ら~にまみれてよ~、そだてたく~りいげ、きょうはひかれてよ~お、ま~ちへ~えゆ~く~、は~~~ああああ ラララララ~ララ、ラララララ~ララ、おっと、俺はジャマイカ犬のトーマスっていうんだ、宜しくな。アイ・ミュージック・レゲエってなもんだ…

「ムーンライト・セレナーデ」 宗坊はいますか、宗坊はいますか

大杉栄の妹あやめは、薄倖の人であった。アメリカのオレゴン州ポートランドで農業を営む橘宗三郎と結婚して宗一を生んだが、胸を病み、そのこともあってか夫婦仲が冷たくなったため、養生かたがた宗一と共に帰国し、静岡の姉婿、柴田勝蔵の世話で静岡病院に…

ポトスライムの舟  津村記久子

芥川賞選考委員会はまず文学的な技巧の高さを評価したみたいだ、併し、読み始めて何だかつまらないなと思っていたら、徐々にこれはなかなか書けない上手さだと気づかされる。29歳、社会人8年目、手取り年収163万円。工場勤務のナガセは、食い扶持のために、…

エリザベス・テイラー Part.13 

1956 1967年 1958 自宅、1948年エリザベスさん、ハリウッド史上の美人といったらアナタですよね。アナタみたいな美人を私は見たことがありません。 お会いする前からもう私は結婚を意識しています。 あとはアナタ次第。 なんなら私、アメリカに帰化してもい…

滝平二郎 part.32 

磯節 吾亦紅 虫 かかし 影法師 葉鶏頭 暑さ寒さも彼岸まで さんま ままごと 星