愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 十二代目片岡仁左衛門一家5人が殺害事件

昭和21年3月16日、渋谷区千駄ヶ谷で歌舞伎役者・十二代目片岡仁左衛門一家5人が殺害されているのが見つかる。殺されたのは、片岡仁左衛門(当時65歳)、その妻で元日活女優の小町とし子(当時26歳)、四男(当時2歳)、女中2人(当時12歳と当時69歳)。5人とも頭を薪割り用の斧で殴られていた。特にとし子は頭部をめった打ちにされていた。捜査線上に浮かんだのは、殺害された女中(当時12歳)の兄・I(当時22歳)で、事件直後から行方が分からなくなっていた。捜査本部はIを指名手配し、3月30日に逃亡先の宮城県川渡温泉で逮捕された。配給米を不当に搾取されのが原因らしいが、当時はそれほど食糧難の時代だった。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。これは『梨本宮伊都子妃の日記』に記述されていたのを読んだものだが、皇族と雖も食料にはそれなりに困窮していた。おやすみなさい、また明日。