「こういう饐(すえ)臭いどろどろの情火をエロティックな筆で描きあげたこの一篇は、全体に無気力な退廃な気がただよっている。メタンガスがぷくぷく浮く真黒な堀川の水に、漂い流されていく古下駄のようなみじめな女の生活が、突っ放して書かれているのに、女の生活の悲惨よりも、女の情欲の救いのない熱っぽさの方が、行間から滲み出してくる」と書くのは田村俊子の『絵島生島』について瀬戸内晴美の評だ。瀬戸内晴美の本は数多く読んだが、こういう性に関する女の性にについては実に上手い言い回しをする。見習いたいものだ。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。メッツ・藤浪晋太郎(29)が移籍早々から厳しい立場に追い込まれた。15日に行われたナショナルズとのオープン戦に4番手で救援登板したものの、計4四死球3暴投の大乱調。一死も奪えないまま降板した。私もビデオを見たが素人かと思うほど酷かった。評価はがた落ち、これではダメだ。おやすみなさい、また明日。