愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2023-01-01から1年間の記事一覧

「ムーンライト・セレナーデ」 冷蔵庫はハンドバッグと似ている

冷蔵庫はハンドバッグと似ていると思う。いつのまにか不要なものでいっぱいになっている。財布、手帖、眼鏡、手鏡、ハンカチ、ハンドタオル、扇子、ティッシュ、名刺、加えて、未整理の人様の名刺の束、期限切れのゴルフ場割引券、なんだか分からないポイン…

ロシア革命史〈3〉トロツキー

兵士・労働者による反政府武装デモ「7月事件」の発生、それに対する反革命勢力の攻勢、ケーレンスキーの陰謀、そして逆にコロニーロフによる反乱が起こるが、その野望は蹉跌する。民衆は革命化の方向へ傾斜しはじめ、事態は十月革命に向けて確実に歩を進めて…

「シネマへの招待」 『リバティ・バランスを射った男』

youtu.be 今日の映画は、1962年製作のアメリカ映画。ジョン・ウェインとジョン・フォードがコンビで製作した最後の西部劇映画でジョン・ウェインとジョン・フォードがコンビで製作した最後の西部劇映画で、『リバティ・バランスを射った男』です。リバティ・…

パウル・クレー Part.10

《あごひげと》 《ハートの女王》 《内面から光を発する聖女》 《櫛をつけた魔女》 《秋の花》 《花のテラス》 《小さな抽象的ー建築的油彩(黄色と青色の球形のある)》1915年 アーティゾン美術館 《寓意的な小立像(消えていく)》 《写真碑文》 《守護者…

「ムーンライト・セレナーデ」 死刑から罪一等を減じ、目潰しの処刑が行われていた

日本は頑なに死刑制度を守っているが、それは多くの国民が死刑制度を支持していることに他ならない。かつてインドや西アジアでは、死刑から罪一等を減じ、目潰しの処刑が行われていた。実際、目を潰されてもいいから死刑を免れたいと訴える死刑囚は日本にも…

「パイレーツ・オブ・FM」 Lady Gaga『Always Remember Us This Way』

youtu.be この人、真面目な女性なのか不真面目な女なのか少し分からにところがあるが、マドンナと同じようにアメリカらしく、実力主義の申し子には間違いない。それにエロチシズムの極致、ねえガガさん、私と付き合う気ない。

クロード・モネ Part.28 

《ウォータールー橋、曇り》(1900年) ヒュー・レイン・ギャラリー 《ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ》(1904年) ワシントン・ナショナル・ギャラリー 《花咲く堤 アルジャントゥイユ》(1877年) ポーラ美術館 《積みわら 霧の中の太陽》(1891年) …

「ムーンライト・セレナーデ」 朋友相信じ、恭倹己を持す、博愛衆に及ぼす

朋友相信じ、恭倹己を持す、博愛衆に及ぼす。恭倹己を持すとは、自分という存在、この世に生かされたいのち、これを大事にしたいと思うなら、自分を粗末に扱わないことという意味でだが、全体的に意味するところは、人生において大切なことだとは思うが、な…

「パイレーツ・オブ・FM」 LEO IMAI - 東へ西へ(井上陽水カバー)

youtu.be 「パイレーツ・オブ・FM」を始めます。最近、ホンダのCMで気になっていた曲をゲットしました。LEO IMAI - 東へ西へ(井上陽水カバー)です。経歴を調べてみると、今井 アレクサンダー レオ。ロンドン大学卒業、オックスフォード大学大学院修了。父…

アンドリュー・ワイエス Part.2

《遥か彼方に》 《四月の風》 《The Witching Hour》(1977年) 《悪夢》 《グッドバイ》 《溢れる》 《恋人たち》 《髪を解いて》 《夜の影》 《戦利品》 ワイエスは自宅のある生地チャッズ・フォードと別荘があるメイン州クッシング以外にはほとんど旅行も…

「ムーンライト・セレナーデ」 「お父ちゃん、入れてくれはった」

小噺をひとつ。乞食の父娘が、右や左の旦那さま、と往来で頭をさげている。親父の方は目が見えない。だから、前に置いた箱の中にお客がおゼゼを放り込むと、娘が「お父ちゃん、入れてくれはった」と教える。すると親父さんが「大きいのか、小さいのか」と尋…

滝平二郎 part.24 

螢こい 当たるも八卦当たらないも八卦 どじょう打ち 草矢 青菜に塩 ほたる 龍舌蘭 蚊帳 木曽節 鎌研ぎ

シネマへの招待 Part.8

1963年に製作・公開されたアメリカ映画「北京の55日」です。清朝末期の義和団事変を描いていたもので、包囲された11か国の居留民が籠城して55日間を戦った大作で、主演はチャールトン・ヘストン、エヴァ・ガードナー、デヴィッド・ニーヴン。この時、有名に…

「ムーンライト・セレナーデ」 ミミズの哀音に似た詩境を地下に掘って行った

この「忘春詩集」が、実に詩人としての彼の心境を一転させた。室生君がその心に空虚を感じ、浮世を果敢なみ、ミミズの哀音に似た詩境を地下に掘って行ったのは、実にこの時以来である。僕は子供の死ぐらいで、それほど絶望的になる場合を想像できない。けれ…

滝平二郎 part.23 

城ヶ島の雨 てるてる坊主 くちなわ 大工さん 廂を貸して母屋をとられる 雨あがり 梅の実 みょうが 黄菖蒲 金魚

紀元前5千年紀の銅器時代の広大な墓地を発掘した。

1970年代、ブルガリアの考古学者たちは、紀元前5千年紀の銅器時代の広大な墓地を発掘した。43番の埋葬室からは、当時世界中で発見されたものよりも多くの金を持った高地位の男性の遺体が発見された。これは非常に驚くべき発見であり、これまでに発見された最…

「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です 比翼の鳥、連理の枝

墓をどうするのか、葬儀委員長の豊島が言った。「太宰と富栄さんは、想いあって死んだんです。相思相愛の死者といえば、比翼塚ですよ。白居易が『長恨歌』に、『天に在っては、願わくは、比翼の鳥とならん』と、うたったではありませんか。比翼の鳥、連理の…

絵画で見るピアニスト part.5

Lucie Léon au piano 1892 Louis Tribout The piano lesson (1884) ジョージ・バトラー 1872-1936 ピアノの芸術家の妻、1910年頃 William J. Hennessy - ‘An Old Song’. 1874 フランク・ディックシー ハーモニー ジュリアス・ルブラン・スチュワート ジーノ…

全集 Part.5 

白秋全集(全40巻) 鷗外選集全21冊で1300円 司馬遼太郎『街道をゆく』全43巻 勝海舟全集 全23巻内14欠 岩波文庫はBOXセットだとどうしてこんなに魅力的に見えるのだろうか。「失われた時を求めて」のセットは見たことないが、もう、若しですよアナタ、古書…

「ムーンライト・セレナーデ」 明日ありと思ふ心のあだ桜

向田邦子の祖母の想い出に、明日ありと思ふ心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは。親鸞上人の作といわれているが、これがわが人生で最初に覚えた三十一(みそじ)文字である。祖母は「おぼくさん」と呼んでいた仏壇に供えたごはんを私に食べさせながら、この…

『マゼラン船団 世界一周500年目の真実: 大航海時代とアジア』

2023/11/2。私が一番好きな分野は「歴史ノンフィクション」これこそ我が命、故に読みた~~~い。キャプテン・クックやコロンブスは読んだが、マゼランの生涯は知らない。

オードリー・ヘプバーン Part.5 

1957年 1957年 1967年 1966 彼女はいくらでもあった作品のオファーを結構断っていたそうな。 もったいない話ですが、とにかく売れっ子ですからね。 私などは『許されざる者』と『暗くなるまで待って』などは好きですね。 彼女が出れば大ヒットでした、そんな…

マルク・シャガール Part.4  

《サーカスで緑の馬のライダー》 《天使と読者》 《バイオリン弾き》(1913年) 《空飛ぶ魚》 《魔笛》 《夢》 《Lovers》(1929年) 《紅海を渡る》 《Światło i skrzypek,》(1979年) 《花束を持つ女》 ロシア出身のユダヤ系の画家で、存命中から現在に至…

「ムーンライト・セレナーデ」 人間が科学とともに進化していると考えるのは重大な錯誤である

科学は人間の累積によって確実に進歩をとげるが、人間が科学とともに進化していると考えるのは重大な錯誤である。人間は時代とともに進歩ではなく変容し、あるいは退行しているのだとという謙虚な認識をもたなければ、時代小説どころかほんの一昔前の舞台す…

エヴァ・グリーン part.14 

エヴァさん、これだけは断言します。アナタを見ていると、どうしたって恋に落ちますよ。 あたりまえじゃないですか、なんとなく魔性の女ようなその風貌。 怪しげな眼差し、恋に落ちない男がいたら、それはもう男とは言えません。 男たるものアナタをアナタを…

ロシア革命史〈2〉 トロツキー

これは本当に難しい。ろくに学歴のない私には高嶺の花のような本だ。前もってある程度の予備知識が必要とされる。2月革命が10月革命へと至る過程にはいかなる必然性があったのか。レーニンの帰国と「4月テーゼ」の発表。あくまで戦争継続の姿勢を崩さない臨…

ジョージ・フレデリック・ワッツ Part.4 

《選択》(1864年)国立肖像画美術館 《貧困がドアにやってくると、愛は窓から飛び出します》 《溺死体で発見された》(1850年頃)ウォッツ・ギャラリー 身を持ち崩し、テムズ川に投身自殺した女性。 《愛と死》(1887年9 テート・ブリテン 《無垢に這い寄…

妄想仏像見学会 part.8

『妄想仏像見学会七十一話』は【奈良・東大寺/良弁僧正坐像(藤原)】です。像高92.4cm 『妄想仏像見学会七十二話』は【奈良・旧圓證寺/普賢菩薩騎象像(平安)】です。 『妄想仏像見学会七十二話』は【京都・六波羅蜜寺/十一面観音立像(951年)】です。258cm 『…

「ムーンライト・セレナーデ」 こしの細きこと蜂の如し

勘定奉行 川路聖謨の日記には「亜人(アメリカ人)の美人を見るに、こしの細きこと蜂の如し。日本女の半分もなし。肌の白きにほこりて、紗のごときものをきて、肌をみすることも有るよし也」とあり、露出についても驚いている。そりゃそうだろう、初めて見る…

ユベール・ロベール Part2

《スフィンクス橋の眺め》(1767年) 《ルーヴル美術館グランド・ギャラリーの改造計画》(1796年)ルーヴル美術館 《メレヴィル庭園の眺め》 《オランジュのローマ劇場と凱旋門》(1787年) ルーヴル美術館 《廃墟となったルーヴルのグランド・ギャラリーの…