かつての江戸には幕府非公認の売春地域「岡場所」が100カ所以上もあったという。昭和38年の春、街には活気が出てきて、東京では高速道路の工事が進み、あちらこちらに工事中の高層ビルが建ち並んでいた。オリンピックには、全世界から人々が集まってくる。終戦後の時代を思いう返した時、考えもつかないほど素晴らしい日本になっていた。しかし困った問題が起きた。男が女の恰好ををしてうろつかれれは日本の恥だとばかりに、誰が作ったか知らないが、法律ができた。市条例売春類似行為の禁止。もう街には立てなくなる。警官が運転しているパトカーに男娼らが同乗して騒いでいる。そんな日々も風前の灯火となった。いつごろからか知らないが、上野の森には多くの夜鷹や男娼がいたという話を読んだことがあるが、今や昔、そんなことはもうないのだろうか。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。以前、名古屋に住んでいた時は新堀川の当たりで、江戸の昔から夜鷹が立っていたと聞いたが、夜になると何処からか年老いた娼婦が現れ、私も声を掛けられ驚いたことが多々ある。おやすみなさい、また明日。
