あ~~~、キャシー。お尻が、お尻が喰われる、鉄棒に両足をかけろ。
暑い、熱い、とにかくあつい。最近はここで寝てここで起きている。ハア、何か食べに行くか。
Bird Hotel、チェックアウトが迫っておりました。
何じゃと、去勢とは「去勢術」と呼ばれ、男性(動物なら雄)においては睾丸の摘出(場合によっては陰茎の切断を伴う)、女性(動物なら雌)においては卵巣の摘出(場合によっては子宮と一緒に摘出)をいう。男性(動物なら雄)に限定していう時は「除精(術)」または「除睾(術)」ともいう。どういうことだ。先日、ミーコが言っていた去勢とはこういうことなのか。つまり子供が産めなくなる、そんなバカな。誰が決めたんだ。あたしだって子供が欲しい。ミーコも私もまだ手術を受けていない。松五郎に相談して早いとこ子供を作ってしまおう。
コッケコッコー。ブヒ。「ちょっと、なにのびているの」「暑いんだよ。ほっといてくれ」「豚はブタらしくしたらどうなんだよ」「じゃ鶏はニワトリらしくどっかへ行ってくれよ」「煮て食っちゃうぞ」「手羽先にしてくれる」
なんだお前は。誰なんだ。おい、ここが俺様の縄張りだと知っての狼藉か。何とか言え。 何で俺の下にいるんだ。おい、俺とそっくりじゃないか。ふざけやがって、この野郎。一丁、痛い目に遭わせてやろうか。出て行け!
「狼さん、アナタってこんなに大きかったんですね。私、ちょっと緊張してるんですけど、襲わないですよね」「誰が襲うか。君は私たちの仲間なんだから、これからは仲良くしていこうよ」「お、お願いします。それを聞いて安心しました。どうぞ宜しく」「こちらこそ」
「さあ、もうそろそろ上がろうね」「もう少し遊びたい」「だめ、ここは危ないところだから上がって移動しないと」「危ないところなの?」「流されたり、ワニも来るかもしれないからね。とにかくライオンが来る前に行きましょ」「うん、分かった。何処へ行くの」「森の方へ行くのよ」
「おい、俺たちを何処に連れて行くんだ」「黙ってろ」「危ないじゃないか。定員オーバーだぞ」「それがどうした」「まさか、俺たちを焼いて食おうってんじゃないだろうな」「・・・」「やっぱり食べるつもりだな」「そんな可哀そうなことをするわけないだろ」「クワッカッカ」「直ぐ着くから大人しくしとれ」「おお、落ちる」「煩い、動かなければ落ちないように入れてあるから」「ちきしょう、着いたら直ぐ殺すのか」「煩い」「クワァ~~~」「あ~~もう」「ギャ~~~助けて」「違うって、仲間たちが沢山いるところに連れていくだけだから」
野生動物が血のつながらない子どもを育てることはめったにない。その中で動物が異種の子どもを育てた珍しく不思議な例がある。授乳しているのはヒョウの子供。どうなってるんだ、問題は子供が育ったころ二匹の関係は!