愛に恋

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ダメオのアニマル・ラブ Part.39

「もう、下りなさいよ」「まだ、まだ下りないよ」「何してるの、ママはエサを取に行かなくちゃいけないから、早く下りてよ」「僕、まだお腹空いてないもん」「エサはね、直ぐ取れるわけじゃないからね、今のうちに出かけなければいけないのよ」「ママが居ないと淋しいよ」「だだこねないの」「はい、下ります。でも早く帰って来てヨ」「分かった分かった、なるべく近場で見つけてくるけど、小さいかもしれないよ」「うんいいよ」

今日も北朝鮮は3回もミサイルを撃ったが、そんなに驚いて慌てることはないよ。新幹線を停めたり、国民の財産を脅かす重大な行為なんて発表しなくても、結局EEZの外に落下してるわけだから、いざとなったら俺たちバットマン・キャットの出番だ。任せとけ。二代目も無事に育っているから。

「もう、あっちこっちフラフラしちゃダメなの」「どうして」「どうしてじゃないでしょ。まだ小さいうちは危ないんだからね」「何が危ないの」「怖い動物が沢山いるからね、見つかったら殺されちゃうよ」「食べらちゃうの」「子供でも一応ライオンだからね、食べられることはないけど簡単に殺されちゃうよ。ママはね、それが一番心配なのよ。ホントにママの目の届かないところに行っちゃだめだからね」「うん、分かった」

さあ、今日は一張羅を着てお出かけ、えっ、何処へって、決まってますよ。彼女のエミリーちゃんと銀座でデートなんです。どうですか、なかなかイケてるでしょ。ネコは寒がりですからね、季節の先取りです。さあ、急がないと。

『妄想ダメオ愛護園』で育ったトラです。我がスタッフと久しぶりに会えてこの嬉しい顔。「会いたかった」「僕もだよ」

「おい、シロ、なにキバ剥いとるんじゃ」「ウ~~~」「おい、聞いとるんか」「ワン」「今やるから待ってろ」「遅いよ」「がたがた言うな」「はやく」「うるさいなお前は。みんなを見ろ、大人しくしてるだろ。慌てる乞食は貰いが少ない」「もう、お腹が鳴ってしかたないんだよ、早くしてよ」「さてと、シロは一番後だな」「なんでだよ、本当に死にそうなんだよ」「黙れ、ソフトバンクの回し者か」「もう、分かりました、わかりましたよ」「さて、順番にな。ほらほら」「ああ、ガツガツ」「ほら」

「いい加減にしろよお前ら。この子をエサにしようと思うな。許さないからな」「逃げろにげろ」「この野郎」「早く逃げろ」

「ギャハッハ」「キャッハッハ」「ギャハッハ」「キャッハッハ」「ギャハッハ」「キャッハッハ」「良かった、よかった」「本当に良かった」「ギャハッハ」「キャッハッハ」「ワ~イ、ワ~イ」「嬉しい」「会えて嬉しいよ」「もう離れない」「あたりまえよ、絶対離れないわ」「今日からずっと一緒だからね」「うんうん」「ギャハッハ」「キャッハッハ」