愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 威あって猛からず

 

孔子の人柄を弟子が評した言葉に、「威あって猛からず」というのがある。威厳はあっても、人間的な温かみをたたえており、荒々しくない様を言っているのだが、なかなかこうはいかない。藤原審爾だったか、「人間、ある程度年を取って来ると、変な度胸がついてくるんだよ」なんて言っていたが、それに関してはよく理解できる。私はモラルや常識がない奴が大嫌い。ここ数年、何人もの常識知らずのおじさんや、老害と思しきおばちゃんを注意してきた。先日もカフェで、注文もせずにいつまでも話し込んでいるおばちゃんを注意してやった。店では上からのお達しで、そういうお客を嫌がっており、気の強い店員は注意しているが、気の弱い人は注意できないので私が代わりに手厳しく言ってやる。父に似て短気な私は、自宅のリビングで話しているような煩いおばさんにはこう言ってやる。「煩い、お前らの話を聞きに来たんじゃないぞ」相手はビックリしたように静かになり、中には怯えて席を移動していく奴がいるが、何十年も生きてきてどうしてこんな単純なことが分らないのか不思議でしょうがない。そんな時、ふと思う。「威あって猛からず」私には出来ないなと。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。元旦早々から大地震なんて聞いたことないな。テレビを点けたまま夕方風呂から出てきたら、何やら女性の叫び声が聞こゆる。なんだろうと思ったら「早く逃げてください、津波が迫っています」だって。輪島の方で大火災があるようで、とにかく明日の世が明けてみないと全貌がわからないだろう。では明日また、おやすみなさい。