愛に恋

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ダメオのアニマル・ラブ Part.55

リゾートビーチに打ち上げられた巨大なクジラ。その姿見て唖然とする。。。。「バカ者、人間なんか死んでしまえ。この世はクジラ天国にすればいい。そうすればクジラが殺されることもないし、絶滅する動物もなくなる。クジラ君、御免ね、バカな人間がペットボトルなんか捨てるから君は死んでしまったんだね。これからは人間がクジラを食べるのではなく、クジラが人間を捕食すればいいんだよ。」

密猟防止活動に取り組むレンジャーが、保護している母親が亡くなった若いゴリラのそばに座って慰めている。「なあジミー、いつまでも悲しんでいても仕方ないだろう。ママはもう戻っちゃこないんだ。お前には兄弟姉妹もいるじゃないか。元気を取り戻して生きて行かないと。お前が長男だろ、しっかりしないとみんなが悲しみの中に沈んでいくばかりだぞ」「それは分っているけど」「そら、行くぞ、みんなが待っている」「・・・」「ほら」

「8時だぞ、全員集合したか」「ワンワンワン」「よ~し、今日は遅れずみんな集まったんだな」「ワン」「チャーリーはいるか」「ワン」「権太もいるな」「ワン」「今日はこれから隣村のマンディ爺さんの家まで行って、3食分のエサを貰いにいくからな、帰り道、つまみ食いなんかしたら分かってるな」「ワン」「それとおやつも貰えるそうだ」「ワンワン」「きちんと整列して行くんだぞ」「ワン」「先頭はピート、お前に任せた」「ワン」「しんがりは、そうだな、サム、お前がやれ」「ワン」「よし、そろそろ行くぞ」「ワンワンワン」「しゅっぱ~つ」

「人間はなんて愚かなんだろう。自分たちが破滅するどころか地球が破壊されてしまうような武器を開発し、今やより多く持つことにしのぎを削っている。誰がどのぐらい持っているかはっきりさせようと言う国とインド、パキスタン北朝鮮、中国、イスラエルなどあくまでも秘密にしたいと隠している国もある。そっちが撃ったらこっちも撃つぞという、危うい環境の中で大国は大戦争を避けている。もし核戦争になったなら我らカワウソ社会も壊滅だ。残念ながらカワウソが人間を止めることは出来ない。頼るべきは人間の良心。叡智で生み出され核は英知で消し去るのがいちばん。併し、そんなことは画餅の餅。出来もしないことを念仏のように唱えることは馬鹿の一つ覚えになった。形あるものは失われるの譬えどおり、一度、痛い目を見なければいけないのが人間の欠点。我らカワウソ界では絶滅するほどは戦わない。アーメン、ソーメン、南無阿弥陀仏

「よ~し、整列。もう1時間半もかかったんだぞ」「ワン」「もう、そのまま動くなよ、チャァリ~、動くなってば。シャッターを押すまで動くなよ」ワン、ワン」「おい、どっち向いてるんだ、ポール」「ワン」「みんなこっち向け。カメラの方を向くんだ。こっちだこっち。よおし、押すぞ、カシャ」

「何してるの?」「ええ、休んでいるんだよ」「二人で?」「そうだよ」「何かおかしくない?」「なにが」「何がって、そうでしょ。おかしな組み合わせでしょ」「別にいいじゃない」「別にいいけど、どっちの家だったの」「どっちでもないよ」「どっちでもないよってどういうこと」「空家だったんだよ」「空家!」「だから僕が休んでいたら、この子が飛んで来たんだよ」「飛んできた!」「うん、それ以来、仲良く一緒に暮らしているのさ、ねえ」「うん、何となく仲良くなって、居心地がいいからね」「エサも違うから被らないからね」「そうか」

「すいませ~ん、子猫要りませんか。1匹10ドルですけど」「悪いね、うちは間に合ってるよ」「坊ちゃん、偉いね、お母さんに言われたの?」「うん、ちょっと産みすぎたので売って来いって」「そうか、ねえアンタ、可愛そうだから1匹買って上げなさいよ」「もう、お前はいつもそれだ。分かったよ、10ドルだな、ほらよ」「ありがとうございます」

「どう、なかなかいいでしょ。私ね、少しケバイ方が似合うのよ。美人だと思わない」「確かに、併し、君がそんなに美人じゃ心配だな」「大丈夫よ、雄というのはね、雌があんまり美人過ぎるとなかなか手が出せないものなのよ」「そうかな、目が離せないな」「心配性なんだから」「だいたいね、いい雌には雄がいるもんだと思うのがアナタたち雄の習性なのよ」「それは言えてる」「でしょ、だから話すのは社交辞令だけよ」「それならいいけど、併し君は自分がいい雌なのを知ってるから、つい、他の雄に目が行くんじゃないかと思ってね」「それはあるわ」

「ワァ~やめて、止めて」「ダメじゃ、お前は最近少し調子に乗り過ぎている」「そんなことない、冷たい、とにかく止めて」「我慢するのじゃ。少し性根を治さんとな」「僕は普通だよ、何も悪いことしてない」「ほざくじゃない、部屋のなかで暴れおってからに」 「分かりました、もう暴れません」「今さら言っても遅いわ」「ごめんなさい」「10分間は耐えろ」「いや、水は嫌いなの」「分かっておる、だからこそやっておるのじゃ」「ああ~、誰か助けて~~~」「ふふふ、いくらでも叫ぶがよい」

「イテテテテ、痛い~~~。うん、参ったな、あそこがキッズついて使い物にならなくなったら雌に嫌われてしまう」