愛に恋

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ダメオのアニマル・ラブ Part.35 

「おお、何と痛々しい。どうしたんだ」「うん、ちょっと怪我してね。さっき抜糸してきたんだ」「併し、大変だったな。ホント、これからは気を付けてくれよな」「うん、まだ痛いからね。もう懲り懲りだよ」「とにかくさ、美味しいもの食べて暫く休養してね」「ありがとう、そうするよ。黴菌が入るといけないから外出も禁止だってさ」「そりゃそうだよ。部屋の中にいるのが一番」「うん、ママもいろいろ気を使ってくれるから安心しているけどね」「そりゃ良かった、じゃまた来るから、お大事にね」「ありがとう、さよなら」「さよなら」

「ミーコ、どうしてお前を選んだか知ってるか」「知らない」「お前の顔は猫の中でも特別だからな、それでお前に決めたんだ」「特別!」「そうだ、滅多にない顔なんだよ、その分、結構な値段だったけどな」「それはいい意味で、それとも悪い意味で」「値が高かったということは良い意味に決まってるじゃないか」「どう良いの」「お前は知らないだろうが、お前の顔は左右対称の色をしてるんだよ」「左右対称?」「そうだ、はっきり、縦に割れるようにBLACK&WHITEなんだよ。それに目の色さえ左右違うからな、大変珍しい顔なんだよ」「ミーコ、どうしてお前を選んだか知ってるか」「知らない」「お前の顔は猫の中でも特別だからな、それでお前に決めたんだ」「特別!」「そうだ、滅多にない顔なんだよ、その分、結構な値段だったけどな」「それはいい意味で、それとも悪い意味で」「値が高かったということは良い意味に決まってるじゃないか」「どう良いの」「お前は知らないだろうが、お前の顔は左右対称の色をしてるんだよ」「左右対称?」「そうだ、はっきり、縦に割れるようにBLACK&WHITEなんだよ。それに目の色さえ左右違うからな、大変珍しい顔なんだよ」

♪ Y~~~MCA Y~~~MCA ゆうつばど 吹き飛ばして 君も元気だせよ そうさ Y~~~MCA Y~~~MCA

じゃんけんポン。

「しょうがないだろう、生まれた時からそんな色だったんだから」「・・・」「今さらすねたってどうにもならないことなんだから」「ふん」「いつまでも怒っていたって、これから色が変わるわけでもあるまいし」「昨日までこんな顔だったとは知らなったよ」「どうして知ったんだ」「以前からみんなに笑われるから、どうもおかしいと思って鏡を見たんだよ。そしたらこの顔。びっくりしてのけぞっちゃったよ」「ワッハハハ」「笑いごとじゃないよ、まったく」「いや、すまんすまん」「こんなひどい顔、笑われて当然だよ」「いや、これは立派な個性だよ」

「誰だ、こんなもんで私を撮ろうとした奴は、まったく怪しからん。卑しくも雌であってもライオンだよ。どこのどいつだ」「しまった、大事なカメラを盗られてしまった。どうしよう」「こら、出て来いや」「暫く様子を見よう、エサじゃないから食べられることはないが、よもや壊されることはないと思うが」「どこに隠れている、懲らしめてやる」「頼むから、いつまでも咥えてないで、そんなもん捨ててくれ」「ちきしょうめ、固くて噛めやしない」「おっと、壊そうとするのか。頼むよおい、大事なカメラなんだから」「ちぇ、こんなもん」「捨ててくれ」

扨てこちら大阪は何やら最近、雷様のご機嫌麗しくなく、夜となく朝となくドンドンパチパチ、ゴロゴロ、ドカーン。そんな時外出に必要なゴロー君に必要なのは犬用雨ガッパです。これなら安心。何処へでもお出かけ出来るもんね~~~!

「ええ、どうなってるんだお前たちは」「どうなってるもこうなってるも仲良しなんだよ」「仲良し! 仲良しってアライグマじゃないか」「アライグマの何が悪いの」「だって犬とアライグマの組み合わせなんて聞いたことないよ」「聞いたことなくても異種恋愛になってしまったから仕方ないよ」「おいポチ、何とか言え。こんなんでいいのかお前は」「まあ、これはこれでいいのかと思う」「バカやろ、どこで見つけて来たんだアライグマなんか」「なんかとは失礼しちゃうね、これでも立派な哺乳類なんです」「とにかくだ、こんなカップルは許さん」

「神様、どうか今度の誕生日には僕の好きなゲームが貰えますように、お願いします」「僕にはいい加減、ランクアップのドックフードをお願いします」

「おい、そろそろ帰るぞ」「グゥー、グゥー」「おいってば、帰るって」「グゥー、グゥー」「おい、酔っぱらったのか」「グゥー、グゥー」「まったく、こんなんだったら連れて来るんじゃなかったな」「グゥー、グゥー」「仕方ない、抱いて帰るか」「グゥー、グゥー」「まったくしょうがない奴だ」