愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

ダメオのアニマル・ラブ Part.8 

f:id:pione1:20220129182212j:plain

どけどけ、踏みつぶすぞ!

f:id:pione1:20220130103220j:plain

「なんだ、やるのか」「おお、やってやろうじゃないか」「どっからでもかかって来な」「エラそうなこと言いやがって。たて髪もまだろくに生え揃ってないガキじゃねえかよ」「悪かったな。これでも立派なライオンだ。お前なんかに負けやしないよ」「大きく出たな。一対一なら、お前みたいなクソガキには負けないぜ。行くぞ」「おお」ガシャ~~~ン。続きはどうなったんだ!

f:id:pione1:20220131112259j:plain

なんだこいつは。儂の下に鷲がいるではないか。それも逆さまに。どうなってるんだ。オイ、出てこい。貴様、俺様に歯向かうつもりか。ここは儂の縄張りだぞ。勝手に入りおってからに。容赦はせんぞ。くっそー、ふんずけてやる。エイエイ。

f:id:pione1:20220202201634j:plain

「ねえねえ、お母さん。どうなってるの、子犬もウサギもわたしたちで育てなくてはいけないの。だけどウサギや子犬は温める必要はないと思うけど」「いいのよ、みんな纏めて育ててあげれば」

f:id:pione1:20220203104546j:plain

もう、しょうがないな。そんなに沢山来たって、みんなにやるエサなんかないんだよ。えー、一匹やったぐらいでは満足しないだろ。腹が膨れるまでみんなにエサをやったら、こっちの取り分が無くなるじゃないか。ちぇ、少し待ってろ。3匹ずつしかやらないからな。

f:id:pione1:20220205183331j:plain

「なによ、また来たの」「来ちゃダメなの」「だから言ったじゃないさ。アンタと付き合うつもりはないって」「それは分かってるけど、好きになったのはしょうがないじゃないさ。君の顔を見に来ることもダメなの」「ダメとは言わないけど、ストーカーまがいのことは止めてよ」「そこまではしないさ。そうなったら完全に嫌われることは分かっているからね」「うん、アンタがそこまではしないことは分かってるけど、デートは出来ないのよ」「恋は惚れた方が負けだね」「確かにそうよ。アンタの気持ちは良く分かるわ。でもね、無理に好きになることは出来ないでしょ」「気持ちがこちらに傾くのを待つということも出来ないかな」「オスとメスの将来のことは分からないけど、今のところ傾くことはないと思うわ」「ふん、そうか。また来るよ」「そんなに気を落さないでよ」「うん、とにかく今日は帰るよ」「元気を出して、さよなら」「・・・」

f:id:pione1:20220207105239j:plain

「ファ、ハァ、ハァ」「早く来なさい」「ハァ、ハァ、ハイ」「なにしてる。もっと走って」「きょ、今日のおやつはなんですか」「納豆巻きだよ」「えっ、な、なっとう。なんですかそれ」「健康に良いのだよ。一度、食べてみなさい」「うん、臭い。うげっ」

f:id:pione1:20220207180338j:plain

「ちょっと、重たいって」「ちょっと、ちょっと。誰が乗ってるの」「ああ、らくちん」「降りてよ。早く」「「顔が潰れる。ぺっちゃんこだよ」「痛い、痛いって」

f:id:pione1:20220210194807j:plain

しまった、サイが来た。隠れなきゃ。見つからなければいいが。そのまま通り過ぎてくれ。

f:id:pione1:20220213193950j:plain

「ねえねえ、お母さん。これ僕の仕事なの?」「・・・」「お母さんってば。これから僕がミルクやらなければいけないの」「・・・」「おかあさ~ん」「メェヘ~~~~ェ」「この子、犬じゃないよ」「分ってるわよ煩いわね。その子はヤギでしょ。ヤギの赤ちゃんなの。ミルクぐらい上げられるでしょ、ジョージ」「ワン。ワンワンワン」「そう、お利口ね。それが済んだらジョージの番だからね。今日はご馳走よ」「ワン!」「メェヘ~~~~ェ」