愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 「あまり肩の凝るようなものは読まない」

私のカフェ友の4人はいずれも本を読むのを一種の趣味にしているが、併し、私とは大いに異なる点がある。4人全員が口を揃えて「あまり肩の凝るようなものは読まない」と仰る。彼ら4人はいずれも年上で男3人女1人。先ず男2人は必ず時代小説しか読まない。今1人はエロ小説。女性は比較的軽めな小説。それに対し別に異論、反対があるわけではないが、どうも私としては物足りない。自由闊達に世界を飛び回り、歴史の海原を泳ぎ回り、知るべきを知り、学ぶべきを学んでいきたいのだ。僭越ながらここ最近の読了した10冊を見るに、カティの森で起きた虐殺事件、エッセイ、落語、天平時代に大流行した疫病(天然痘)、ゴッホの自殺、インディアスの破壊、一遍上人伝、幕末の二本松城落城、アマテラスの暗号問題、そして近年タクシーの中で死んだ西村賢太私小説。読書はいつ何処の世界にも、自分の意志でひとつで回遊できるところに面白味がある。私としては年を召してもやはりそのような読書傾向でいたいと思う。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。だが、それが肩の凝るような本だと言われれば、まあ、そうなのかも知れないが。おやすみなさい、また明日。