愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。 愛の痙攣と憎しみの痙攣は同じものだ

プッチーニは愛の痙攣と憎しみの痙攣は同じものだと分かっていた。『トスカ』でそう歌わせている。トスカを手籠めにしようとする男を殺している。宗教は愛をもたらし人を救うというが、逆に諍いの元を作り、人を憎み殺し合いに発展させもする。今のイスラエルパレスチナの戦争はそれの典型だ。イスラエルにはユダヤ教の神がおり、パレスチナにはイスラムの神が宿っているが、彼らは3000年もの長きに渡って争っている。ましてやユダヤ人はホロコーストで600万の命を奪われたのに、神はなんの助けも施さなかった。いったい神は何処で何をしているのか。キリスト教たるドイツ人の神は見て視ぬふりをしていたのか。アラーの神は偉大なりというが、仏教国日本ではいずれの問題も理解できない。日本人は過去3000年も他民族と争ったこともなければ、中国人、朝鮮人を600万も殺したこともない。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。人類史は戦争の歴史である。神の存在がある無しに拘わらず地球上から戦争がなくなる日などありはしない。中国は日本の軍国化を懸念しているが、世界は中国の軍事大国こそ禍の下だと考えている。私の存命中に、若者よ、ペンを捨て銃を取れという日が来るのだろうか。おやすみなさい、また明日。