愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 アーサー・C・クラーク

『いま生きている人間ひとりひとりの背後には、30人の幽霊が立っている。それが生者の死者に対する割合である。時のあけぼの以来、およそ1千億年の人間が地球上に足跡を残した』これはアーサー・C・クラークの有名な『2001年宇宙の旅』の巻頭の文字である。ある種の感動と気味の悪さとを同時に与えられるイメージだが、われわれの歴史や存在を考えようとするならば、これぐらいはイメージしなくてはいけない。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。聞くところによるとタリバンは例え国民が飢え幼子が病気で苦しもうとも、厳格な宗教を維持しなくてはならないらしい。女性の教育や職業を締め上げ不自由な生活を強いても。本来宗教とは何ぞや、人々の救済ではないのか、弾圧だけが国民を束ねる手段なら、そんな国は亡ぶがいい。平和な世の中なんて未来永劫やって来ないのだ。おやすみなさい、また明日。