愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 ロココ様式

18世紀初頭、ヨーロッパ各地でバロックが隆盛を極めていた時代に、フランスの宮廷でバロックとは異なる新しい美術様式が生まれた。それがロココ様式である。ロココの特徴は軽快で明るく洗練されており、しかも官能的な点にあり、フワフワしたエロスという表現が最もしっくりくるかもしれない。併し、1730年代後半から、ドイツの美術家が「万人に共通する理想美を最も完全な形で実現したのは、古代ギリシャの芸術であった」とする理論を展開すると、軽薄なイメージのロココに対する反発も加わって、新古典主義は一躍時代の潮流となっていく。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。これ一つとってもヨーロッパの美術史は、変遷を理解し紐解くのは実に難しい。凡夫たる私に解るはずもなく、いくら歴史好きの私と雖もお手上げなのだ。おやすみなさい、また明日。