愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 維新以来77年の努力が水泡に帰した終戦だった。

若い人にとってはピンとこないと思うが、私が生まれる前のそう遠くない過去、日本は主権国家ではなかった。つまり独立国家ではなく、天皇及び日本国政府マッカーサー元帥に従属しており、一切の命令に服することをポツダム宣言で約束していた。国家主権は停止されており、外交、立法、行政、司法すべて最高司令官の指揮監督下にあった。かくて最高司令官は、財閥解体、農地解放、教育制度改正など、従来占領軍に認められていたハーグ陸戦法規上の権利を遥かに超えた絶大な権力を行使していた。既に陸海軍はなく航空機、艦船は全て消滅しピストルひとつない有様で、明治以来、営々と築いてきた帝国陸海軍も憲法も全て藻屑と消え、元老、重臣などが恐れていた事態が本当にやってきたのである。簡単にいえば維新以来77年の努力が水泡に帰した終戦だった。終戦から79年目、そして今日は今上陛下の誕生日。俄かにきな臭くなってきた世界情勢に、令和の世の日本は上手く舵を切っていけるのだろうか。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。ウクライナ侵攻で、子供の精神面や学習に「壊滅的影響」があるという。2年間のうち地下に避難して過ごした時間が計約3000~5000時間だとか。おやすみなさい、また明日。