愛に恋

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ダメオのアニマル・ラブ Part.42

「小噺をお一つ。ある時、人食い人種が豪華客船に乗船しました。空腹だった彼は早速レストランに向かい、指定された席で待っていると、ウェイターがメニューを持って来る、しかし彼は言いました。乗客名簿を持ってきてくれ」「ウワッハハハ、ウワッハハハ」

「クマが危険だって、冗談言っちゃいけねえよ。なあみっちゃん、ちっとも危ねえなんてこたぁねえって言ってやんな」「ぜんぜん恐くないよ、いつもいっしょだもん」「ほらみろ、俺たちゃ大の仲良しさ、なんで危ないもんか。むしろ、この俺さまがみっちゃんを守っているぐらいだからな」「そうだよ、人さらいやオオカミが怖いけど、友達のグリズ・ベアがいればへいちゃらさ」「心強い相棒ってなわだだ」「そうさ、だから森の中だって恐いものなしさ」「ってなわけだよ」

「さ~てと、先ずは人参、何本ぐらい買おうかしらね」「まま、パパの分も合わせると沢山買った方がいいよ」「そうよね、人参だけ買って帰ろうかしら」「それでいいんじゃない」

このかわいい子犬を踏むのに 1,000,000 ドルを提供されたら、あなたはそれをしますか?正直に言う。出来ません、仮に踏み殺したとして、今後将来、そのことが事あるごとに脳裏を掠め罪悪感に苦しめられることは明白。私には出来ません。

「やっぱりあいつは俺の悪口を言っていたんだ。ちきしょうめ、何が痴漢だ。俺はそんな卑劣なことはしたことないぞ。子供の頃にちょっとマミちゃんのお尻を触ったことはあるけど、大人になってからは見るだけで触ったことなどない。断じてないからな。メスの尻を追いかけたこともない。よ~し、タケルの奴、ただじゃおかなおからな。真空飛び膝蹴りだ」

「すいません」「なに」「あの~、古本が沢山売っている街・・・何でしたっけ」「神保町!」「あ、そうそう。そこへ行きたいんですけど」「それなら二つ向こうの信号を右に曲がって、そうだな200mぐらいいったら神保町だよ」「あ、やっぱりそうか」「やっぱりそうかって、それなら聞かなきゃいいじゃ」「いや、旅の恥は掻き捨てですからね」「なんじゃそりゃ」「よし行こう」「おい、礼ぐらい言ったらどうなんだ」「ありがとさ~ん」

「ねえ、君たちって私の子供?」「もちろんそうだよママ」「あら、そうなの」「そうなのって、どうなの」「いやね、隣のテレサのところの子供と全然似てないからね」「決まってるじゃないの、他人様の子供と似てたらおかしいでしょ」「まあ、それもそうだけど。いやね、ひょっとしてひょっとするかもと思ってね」「なにがひょっとするの」「うん・・・まさかネコじゃないわよね」「どうして、生まれた時からずっとママはママだよ」「まあ、そうよね。だけどなんかね」「僕たちはこれからもママのソバを離れないからね。なあ、みんな」「そうお・・」

「これ、作ってもらいました」「どう、乗り心地は」「とっても快適です。いままで行けなかったところでも、難なく行けてしまうので。大助かりです」「よかった、あのまま私たちが見つけなかったら、今頃はどうなっていたことか分からないからね」「ホント、ありがとうございました、私も、もうダメなんだろうと諦めていましたから。このまま死ぬんだろうと」「腹も空かせていてガリガリだったからな、ホント、君は運がいいよ。これからはここでみんなと仲良くして、今までの分を取り返してやれ」「はい、メリーも、トーマスも優しくしてくれますから」

「よ~し、予定の8時だ、全員集合したか。ちょっと待ってろ、まず記念撮影だ。半年ぶりだからな、みんなの元気な様子をカメラに収めないとな。とにかく誰も欠けることなくこうやって揃ったことは良かった。今日の定例会は長くなるから昼食が出るぞ」「ワ~イ」「よし、出来た、みんないい顔しろよ。いくぞ」パシャ。

「はあはあ、ジミー、ジミーったら、何してるの場所を間違えてるよ。並木道が切れた突き当りのカフェだって言ったでしょ、もう。みんな待ってるから急いでよ」「ええ、ここじゃなかったの」「何べんも確認したじゃないの。ホントに物覚えが悪いんだから、しょうがないわねホントに」「ごめん、ごめん」「とにかく急いで、早くはやく。始まっちゃうわよ」「はいはい、行くいく」「ダッシュダッシュ」「そう怒らないでよ」「怒りたくもなるわよ、いつもいつも」