愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 フェルメール『小路』

2015年にフェルメール・マニアを驚かせたのは、320年の時を経て、『小路』に描かれた場所が解明されたというニュースだった。『デフォルトの眺望』と並んで、2作品しか現存しないフェルメールの風景画のひとつである『小路』、2軒の家屋が並ぶその風景はいったいどこのものなのか、長年、議論の的となっていた。その発見をしたのは、アムステルダム大学の美術史学教授のフランス・フライゼンハウト。フェルメール作品における物の寸法と形状は、実物とほぼ同じ比率で描写されたいることに、彼は着目した。フェルメールが生きた17世紀、デルフトの税金は、家の間口の広さに基いて算出されていた。フライゼンハウトは、作品から小路と家の間口の広さの寸法を計算。当時の徴税の記録帳簿を参照し、税額を割り出した。家屋、そして小路の幅を資料と照らし合わせた結果、唯一該当したのが、現在のデルフト東地区、フラミング通り40-42番地だった。故に歴史探訪は面白いわけなのだ。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。今日は眼科とリハビリ科。明日は内科の薬を貰う日と毎日が病院通い。おやすみなさい、また明日。