愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

ダメオのアニマル・ラブ Part.6 

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整列、よ~し、これから川に向かう。いいか、人間の誘導で川に入るのではなく、日頃の訓練を発揮して私たちだけで行くんだぞ。分かったな。それでは前え~~~進め!

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今日は誰がリーダーなんだ。飛ぶときは言ってくれよ。こう沢山いたんじゃ分かりゃしねえ。

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「ぜんた~い進め。オイッチニ、オイッチニ、オイッチニ、オイッチニ」

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「ん~困ったな」「早くしろよ」「ちょっと待って」「イライラ」「どうしようかな・・・」「まだか!」「よし、決めた」我思う、故に我あり

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煩いな、朝からガタゴトガタゴトって何なんだまったく。せっかく子育てにはいい所だと思って越して来たのに。ここなら敵から身を守るには便利だと思たんだぜ。朝だけならともかく、これが夜まで続くというから難儀な場所だ。いったい卵を温めるという神聖な行為を何だと思っているんだ。どんな動物だって子孫を残すために必死なんだ。それを何だ、頭の上をデッカイ物が通貨しやがる。幸い命には別条ないが、あんたらの世界は本当にややこしい。

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「あれ、なんだよ。お前はもう子供じゃないだろ。いい加減にしなさい」「ちょっとだけいいじゃないさ」「もう出ないってば」「出るよ。吸えば出るんだから」「本当に、お前たち猫族はいつまでもそうやって甘える動物なのかい」「そうとは限らないけど、いつまでも乳離れが出来ないって言うじゃないか。つまり、それだよ」「ちぇ、分かったような解らないような奴だ」

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「なんでーなんでー、じろじろ見やがって。この俺様を知らねえのかー。この辺を縄張りにしているどら猫大将とは俺のことだ。よ~く覚えておきやがら。え~ジャーマン・シェパードだか邪魔なシャパードか知らねえが、おめえらの出る幕じゃねえ」「おいどら猫。舐めた口効くじゃねえか。俺たちはな訓練を受けた警察犬だ。猫の通る所じゃねえ。さっさと行きやがれ」「おうおう、寄ってたかって俺をなぶり殺しにするつもりか。やってもらおうじゃねえか。おもしれぇ」

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苦節三年。やっとここまで出来るようになりました。読んでいるのは「犬のしつけ」自分で鍛錬することを覚えたのです。こうなったら鉄棒、高飛び、縄跳びと教え込んで、全日本ワンちゃん大会で金メダルに挑戦するか。ええ、どうなんだ!

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「さあリリー、年が明けたからもういいだろ」「なにがよ」「なにがよじゃないよ。言ったろ、新年になったら改めてプロポーズするって。だからこうやって花を持ってきたんじゃないか」「ダニエル、冗談じゃないわよ。私はね、トマソンにフラれた心の傷がまだ癒えてないのよ。そのぐらい好きだったのよ」「じゃ、いつまで待てばいいのさ」「期限を区切る問題じゃないでしょ。アンタのことは嫌いじゃないけど、私の中からトマソンが消えるまではね」「コンセントみたいにはいかないんだ」「あたりまえよ」「じゃ、食事でもどー」「食事だけならね」

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なになに、昔、お爺さんとお婆さんがいた、だから何なんだ。
爺さんは芝刈りに行って婆さんが川で洗濯。

そしたら何だって、向こうから桃が流れてきた、そりゃおもしれえ、冷えた桃だ、食べようじゃねえか。

さっそく爺さんを呼んで二人で家に持ち帰り、二つに割ってみると、中から現れたのは小さな猿の赤ちゃんで、どこか日本ザルとは違っている、外国産の猿だった。

ええ、何だって、外国産のサル、どういうことだ、ま、まさか!