愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 チューブ入りの絵具

チューブ入りの絵の具が発明されたのは1840年代初頭のことで、19世紀初めはブタの膀胱を絵具入れとして使っていた。残った絵具はまたそこに入れて保存する。これでは手間がかかるし、保存状態が悪いと絵具はすぐに固まる。そのため画家の創作活動は屋内の工房で行われるのが常で、油彩の絵具も必要な色を必要な分だけ油で溶いて使うスタイルがとられていた。チューブ入りの絵具はこうした問題を解決し、画家が戸外で絵を描くことを可能にした。当然、ゴッホはその恩恵を受けていたため、あれだけ屋外を写生することが出来たわけである。そして産業革命は西側諸国に大きな変革をもたらした。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。人類の歴史は変革と革命の連続だった。最近の私は、あるなんでもないことに長年てこずり、不便をきたしていたが、あるとき急に「あっ、こうすれば良かったんだ」と思うことが多々あった。これも変革と革命の歴史だろうか。おやすみなさい、また明日。