愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 親イスラエルは国是

現在、世界中で起こっている反イスラエルデモ、併し、ドイツでは親イスラエルは国是らしい。もちろん過去の教訓を踏まえてのことだろうが、国民としては他人に反イスラエル的なことを言っただけでも咎められる厳しい環境にある。だが、EUの中でもアイスランドだけは反イスラエルという思想に凝り固まっている。90年代、やたらと国際情勢を賑わせていた北アイルランド紛争というものが当時、まったく分からなかった。アイルランド共和軍、元を正せば、17世紀にイギリス本土での清教徒革命で実権を握ったオリバー・クロムウェルが行ったアイルランド侵攻において、プロテスタントによるカトリック弾圧から続いてきた「アイルランド人に対する抑圧」に端を発するようだ。それが近年になって、IRAの目的は、アイルランド自由国成立後、北部6県と南部26県(共和国)とを統一すること、つまり北アイルランドをイギリスから分離させて全アイルランドを統一することになっていく。併し、1998年のベルファスト合意で落着を見るが、そのアイルランドが反イスラエルを唱えるのは、国を追われ、偏見と差別で虐げられてきたパレスチナの民と自分たちを重ね合わせた結果からだろう。歴史が異なれば結果も異なる。世界情勢が不可思議な所以だ。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。確かエルビスはハウンド・ドックで、「所以、nothin’ but a hound dog」って歌ってなかったけ。おやすみなさい、また明日。