愛に恋

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閔妃暗殺事件 新証拠

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おはようございます。

いきなり歴史の話で申し訳ないが、史上名高い1895年10月8日に起きた、所謂、閔妃暗殺事件、私も30年程前に角田房子さんの本で読んだが、今日も良く解らない点があるのが通説。関連して事件に携わった陸軍中将出身の三浦梧楼公使と、事件を主導した岡本柳之助陸軍少佐、朝鮮宮内府兼軍部顧問の自叙伝を読んでみたが、何れも肝心な部分は濁してある。

簡単に言えば朝鮮王朝の王妃を、三浦以下48人が奥御殿に押し入って殺害したものだが、証拠不十分などの理由で全員無罪を受けた。

この事件の真相は両国にとって重大なる由々しき事件だが、今回「自分たちが王妃を殺害した」と明らかにした126年前の書簡が見つかった。

韓国にとっては俄然、国家次元で行われたものではないと言う、これまでの日本の主張に反論できる有力な証拠になるものとみられる。

書簡は8通で、書いたのは堀口九万一(1865~1945)。

堀口は東京帝国大学法科大学を終えて1894年に日本初の外交官試験に合格した外交官で、当時日本人で構成された殺害実行グループの一員だった。

どうりでな、この件に関しては三浦梧楼公使らがはっきり下手人だと思っていたが、こればかりは謝罪しなければならない案件だろう。

ロシアに接近した閔妃の動向を面白く思っていなかった当時の情勢も分らぬわけではないが、併しこの結果は大きい。

何しろ朝鮮王朝廃絶に繋がるわけだから。