愛に恋

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黒いカーテン ウィリアム・アイリッシュ

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帯に「名著復活」なんて書いてあると、つい買ってしまう。

一体、いつの本かと奥付を見れば初版が1960年2月10日とある。

これまた随分古いものだが、果てさて、本当に名著なのかどうか御覧じあれと謂わんばかりに試される吾みたいなものか。

ストーリーとしては、

事故で昏倒したことがきっかけで、記憶喪失から回復したタウンゼンド。しかし、彼の中では三年半の歳月が空白になっていた。この年月、自分は何をしてきたのか?不安にかられる彼の前に現れた、瑪瑙(めのう)のような冷たい目をした謎の男。命の危険を感じ取った彼の、失われた過去をたどる闘いが始まった。追われる人間の孤独と寂寥を描かせては並ぶ者のない、サスペンスの名手の真骨頂。

とあるが、少しばかり強引なところもあって、おやっと思ったがまあいい。

然し、ラストのトリックはあまり頂けないな。

60年前の名著が今も輝きを放っているとは限らない。

この間、ありとあらゆるサスペンス小説が出ているので、今日的にはそれほど名著と言えるものかどうか怪しい。

主人公が記憶を失って過去の本当の自分を追い求めるのは、何も目新しい手法でもないからして、別に唸るほどの本でもなかったが。

 

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