愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 たたみこまれた風景

私の中に、たたみこまれた風景のすべては、まだその当時のままの輝きを持っている。その中では何十年も前の級友が、中学生のままの顔で登場する。懐かしき友たち。思い出すごとに胸を熱くする過ぎた日の数々。みな元気にしているだろうか。さよならも言わず別れた友は、或はさよならも言わないまま旅立ってはいないだろうか。3年A組の少年少女が全員生き残っているはずがない。どんな人生だったんだ。あれから何処へ行ってどうしたんだ。もう二度と会えない友よ、寂しくないか、哀しくないか。人生はこうやって過ぎて行くんだな。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。過ぎ越しの日、また会えて楽しく団欒できたらどんなにいいか、別れの涙が眼に浮かぶ。さようなら。おやすみなさい、また明日。