愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 蛙の詩人

85歳で亡くなった草野心平は「蛙の詩人」と言われている。「トテモキレイナ花。イッパイデス。イイニオイ。イッパイ。オモイクライ。オ母サン。ボク。カエリマセン。」青い花』まだ幼いカエルはヘビに呑まれてしまった。目の前に広がっているきれいな花は、ヘビの幻覚だろうか。意識が薄れるなか、母親に別れを告げているのだ。カエルは常に天敵の脅威にさらされている。その一方で、親の虐待に苦しむことはない。人間社会は親の虐待、母の同棲相手からの虐待で幼い我が子を殺してしまうニュースが後を絶たない。決して死刑になることはない。出所後にまた再婚して子供を産むつもりだろうか。殺してしまった子の亡霊に慄きながら。死んだ子供の哀しみや如何に。これらの所業を鬼畜という。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。子供の頃、学校で「人の命は地球より重い」と教わったが、あれは嘘だったんですね先生。