愛に恋

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盧溝橋事件から日中戦争へ

おお、この戦争こそ我が一族を苦しめた戦いだった。父は四男三女の次男で、昭和12年7月7日に起きた盧溝橋事件の翌月に徴用され、その後、長男と三男も徴兵され、三人とも戦死は免れたが父は足に重傷を負い、三男は病気で南京の陸軍病院に入院したらしい。戦後は21年まで上海に留め置かれ、帰還は一族全員の大所帯だったらしい。戦後はひとり横派に出て、GHQのキャノングループに雇われていたらしいが詳しいことは分からない。いずれにしても遠い昔の話で、今はそのよすがさえ伺い知ることが出来ない、歴史の彼方に謎と共に消えてしまった。