【2021年・第19回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】
という見出しに惹かれて読んでみたが、どうなんだろうかこれは。
犯人は狭い人脈の中に潜んでおり、入り組んだ家族関係。
あまり好きになれない組み立てだな。
ミステリーの中には時に期待外れの名作というものがある。
といってもこれは主観的なので、この手のものが合っているという人もいるだろう。
主人公の弁護士麗子は10億の依頼料などは安すぎて引き受けないなど、少し現実離れしているところがあり、あまりリアル感のないものは感心しないな。
話は、元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状に導かれ集まった中に麗子も含まれ、活躍するというストーリー。