愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 老人の性は悩ましく生きている

老人の性は悩ましく生きているのであります。その懊悩は青春のそれといささかも変わらない。いやもっと哀切で、声なき叫びといったものかもしれません。異性を求める切望。その実現が不可能なときの懊悩。人間としての自然の情念を、老人であるゆえに抑圧せねばならぬとは何という不平等だろう。それが老人であってどこが悪いのか?それは人間としての当然の権利として認められるべきものであります。老人が若さに憧れ、若い恋人を持ちたいと思うのは、性能力の復権を念じ、青春への回帰を願っているからにほかならないのであります。佐藤愛子は書いている。彼女は2度の離婚と不倫経験があるが、佐藤紅緑の血が何か影響があるのかどうか分からないが、老人の性は声なき叫びというのは本当だろうか。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。81歳ぐらいの知人の女性が2日に開けず何か持ってくる。私が何処のカフェに居るのか探しわざわざドリンク、菓子、果物、漬物、梅干し、手作りのカレー、お好み焼きとこれでもかというぐらい持ってくる。意味は解らないが、佐藤愛子のいう年下の異性に対する老人の性だろうか。行為はありがたいが、その意味するところはさっぱり解らないのだが。