愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 ずいぶん男っぷりのいい女ね

「ずいぶん男っぷりのいい女ね」と言われた。意味がよく分からなかったので、周りの人に尋ねてみたら、男性に対して使う誉め言葉を女性に言うのは、自立した女、という意味なんですよ。と説明されて、得心した。最近では一番嬉しい評価だった。どちらかといえばジェンダーは男に近いかもしれない。それが、一人の芸術家として世間を渡っていくということだろう。男性性と女性性の問題は難しい。どちらの性にしても、ある程度のマティスモ(男性優位性)は必要とはいえ、単なるマッチョは大嫌いだ。ムキムキの筋肉マンなんかお呼びじゃないし、アメリカで赤狩りをした、こうあらねばならない主義、の連中も嫌だ。たとえば、権力志向に生きる女は、男と同じといえば同じだけれども、もっと悪いオバサンになっている。オバサン男も、たくさんいる。性というもののありかたは、私が生きているあいだに、大きく動いた。人はやはり、優雅で美しくなければならない。そしてこれからは、男には女が、女には男が、自分の中に住んでいることを見つめていく必要がある時代になるだろう、と画家の山本容子は言っている。テレビで2度ほど彼女を見たが、なかなか魅力的なオンナだっと。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。報道によると人口の一割が80歳以上になるとか。大変な世の中になったものだ。おやすみなさい、また明日。