愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 ナポレオンの勝利

ナポレオンの勝利の中でもっとも輝かしい勝利をスクリーンの上でくり広げるとしたら、映画のフィルムは我々に、天才的な力、積極性、機知、英雄精神とともに、また個々の元帥の優柔不断、地図を読む力のない将軍たちの混乱、将校たちの愚鈍、恐怖のために調子がおかしくなった腸に至るまで数々の部隊のパニックを見せてくれるはずである。ナポレオン戦争で大活躍をし、ロシアに勝利をもたらした英雄クツーゾフ将軍を称え、ワーテルローで一敗地に塗れたナポレオン軍のことを言っているのだろうか。ナポレオンは、戦争は一種の芸術であると言っているが、確かに全知全能を傾けて敵と全力で戦う様は芸術と言えるのかもしれない。今日、ウクライナ情勢の専門家の話を聞いていると、クリミアを奪還されたら、やはりロシアは核を使う可能性があると言っていたが、現実味のある話だと思う。ロシアの読みが正しければ、それでもアメリカはロシア本土に核を撃ち込まないと言う。第三次世界大戦を避けようとするアメリカならありえる。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。本当にそんな日が来るかもしれない。おやすみなさい、また明日。