少し解説を要すると思うが、写真の女性は1940年のポーレット・ゴダードと、その肖像画。
36年に『モダン・タイムス』で一躍有名になり、後にチャップリンと結婚した女性だ
が、おそらくチャップリンが起用した女優の中では一番チャーミングな人だったと思う。
『モダン・タイムス』のラストシーン。
そしてこの三人の男性、右の人物は分らぬが、左はトロツキーで中央がメキシコ絵画の巨匠ディエゴ・リベラ、フリーダ・カーロの旦那としても知られるが、とかく女性関係の激しい人で、写真は1938年、メキシコに亡命していたトロツキーが暗殺される2年前のも、フリーダとディエゴは共に共産党の党員だったことからトロツキー親しくなったようだ。
フリーダにとってはイサム・ノグチの次の不倫相手がトロツキーというから穏やかじゃない。
一方のディエゴ・リベラもポーレットゴダードと交際していた時期があり、上段の絵は、その頃、書かれたものなのか、だが、同じ40年にチャップリンの『独裁者』にも出演しているのでディエゴとの関係が、いつ、どのようなものであったのかイマイチよく分からぬ。