愛に恋

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ジョルジョ・デ・キリコ 1888年7月10日-1978年11月20日

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《ワークショップ付きの形而上学的なインテリア》(1951年)

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《通りの神秘と憂愁》(1914年)

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《不安を与えるミューズたち》(1916年

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ヘクトルとアンドロマケ》(1917年)

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《マンハッタンの形而上学的インテリア》(1972年)

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《帰る幸福》(1915年)

《プリマヴェラ・デ・トリノ》(1914年)

《詩人の不安》

難しいことは分らぬが、この人の絵は本当に不思議だ。

確かにピカソ、ダリ、ムンクなどの絵は常人には描けぬが、彼等の絵は決して夢の中に

現れぬ構図のように思う。

が、キリコばかりは、この無機質な空間といい夢の中に現出する異次元の世界のよう

で、どことなく不気味な感じがする。

静寂が押し包んでいるようで息苦しい。

何かが出て来そうで早く逃れたい。

何処に行ったら抜け口があるのか分からない。

圧迫感があり声が聞こえてこない。

大体、どうしてこのような着想になるのか頭の構造が理解出来ない。

仮に私が絵描きだとしても、見たこともないような物は描けない。

精々、写生を得意とするのが関の山だ。

いったい、この人は何を見ているのだろうか、いや、何が見えているのだろうか。

スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』のラストは、或いはキリコにヒント

を得たのではないかと勘繰ってしまうが、素人の浅はかな考えだろうか。