他にも東映の市川歌右衛門、片岡千恵蔵、月形龍之介、大川橋蔵、中村錦之助、東千代之介、大友柳太郎、近衛十四郎など本当に好きだったが、その東映の時代劇が下火になって任侠路線に転向していくのが昭和38年のことらしい。
プロデュース作品は289本、まさに任侠映画のドンとも言われた人だった。
登場人物は実に多く監督、脚本家など知らない人が盛り沢山、一期一会たる映画がどのように制作されていくのか読んでいるのは実に面白い。
大スター同士の共演で気を遣う監督など映画ファンなら知りたいことが満載。
当時、社会現象にもなった藤純子の結婚引退には「藤純子を結婚させない会」など発足したらしいが、それほど絶大な人気を誇った彼女は緋牡丹のお竜を演じていた頃、まだ23歳だったというから如何に大人びていたか驚く。
ドスを片手に、あの鋭い眼差しや立居振舞の美しさ、もう、匂うような色気でした。
尾上菊五郎、何する者ぞ、というところでしょうか(笑
しかしながら現在では多くの人が鬼籍に入られ残念でなりません。
そういう意味では亡くなられた方への追悼本のような役割も果たしている。
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