愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。 ブレイクニー弁護人

東京裁判の時、日本人被告のために弁護を引き受けたアメリカ人弁護士がいたのを知っているだろうか。ブレイクニー弁護人である。彼は国家利益のために行う戦争を、交際法ではこれまで非合法とみなしたことはない。「平和に対する罪」と名づけられた訴因は、すべて、当法廷により却下されねばならないと主張した。「戦争での殺人は罪にならない。それは殺人罪ではない。戦争が合法的だからです。合法的な人殺しなのです。たとえ嫌悪すべき行為でも、犯罪として責任は問われませんでした」それから真珠湾爆撃による殺人を問うならば」と言いかなり間をおいて、声を低めて、ゆっくりと右手の掌を上に広げてから衝撃的な発言をした。「我々はヒロシマに原爆を投下した者の名をあげることができる。投下を計画した参謀長の名を承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。何の罪科で、いかなる証拠で、戦争による殺人が違法なのか。原爆を投下した者がいる。原爆の投下を計画し、その実行を命じ、それを黙認した者がいる。その人たちが裁いている」勇気のある発言だった。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。アメリカ人同士の論理による激しいつばぜり合いは、日本人弁護人らを驚かせ戸惑わせた。おやすみなさい、また明日。