愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

首里の馬 高山羽根子

ストーリーを忘れないために解説を載せておくが、問読者(トイヨミ)それが未名子の仕事だ。沖縄の古びた郷土資料館で資料整理を手伝う傍ら、世界の果ての孤独な業務従事者に向けてオンラインで問題を読み上げる。未名子は、この仕事が好きだった。台風の夜に、迷い込んだ宮古馬(ナークー)。ひとりきりの宇宙ステーション、極地の深海、紛争地のシェルター、孤独な人々の記憶と、この島の記録が、クイズを通してつながってゆく。第163回芥川賞受賞作。概して芥川賞というので感動したことがあまりない。何が面白かったさっぱり解らなかったが。