愛に恋

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「ムーンライト・セレナーデ」 毛虫を嫌い、蝶を好むは、人情の常ならんも

私は子供の頃から虫捕りに励んだせいか、特段、昆虫を怖がることはないし、あしなが蜂とて傍に来ても怖がるものではない。中学の頃などにはシマヘビなど見つけつとよく捕まえたものだった。ある時、冬眠中のマムシを捕まえたこともあったが、併し、私とて苦手なものはある。それは節足動物だ。ムカデ、ゲジゲジヤスデ、そして蜘蛛だ。伊豆の下田で10㎝ほどもあるゲジゲジを見た時には仰天した。南国にはこんな大きなゲジゲジが居るのかと。特に大の苦手が家蜘蛛で、巣を張らない体調10㎝ほどにもなる大きな蜘蛛だ。名古屋に住んでいた頃のコーポで2度ほど部屋の中に入られ、どうしても殺さないと寝ることもままならないと1時間ほど格闘したことがあった。その昔、舞鶴の旅館に泊まった時にも遭遇し、旅館の主人を呼んで退治してもらったが、それほど恐れ慄いている。夏になると桜の木には無数の毛虫が蠢いているが、女性などは、その桜の木の下を通ることも怖がっている。以前、徳川無声の日記(全八巻)を読んだことがある。その中に「毛虫を嫌い、蝶を好むは、人情の常ならんも、考えてみれば愚か千万な話なり」とあった。なるほど、蝶の幼虫こそ毛虫なわかだから言い得て妙だ。「ムーンライト・セレナーデ」のお時間です。毎日毎日、本当にいろんな事件事故が起きるものだとニュース好きな私を驚かせているが、家蜘蛛が出たというニュースはさすがに聞かない。おやすみなさい、また明日。