昨夜、中村メイコの訃報が伝えられたが、何でも去年のクリスマスに『徹子の部屋』に出演したおり、「私が死んだらアナタが弔辞を読むのよ」と言われていたらしい。ここ数年、人生の先輩や後輩が亡くなっていくのが痛く身に染みる。思えば私も長く生きてきたものだ。記憶に残る尤も古い死亡事件は、浅沼社会党委員長の暗殺事件。そして力道山刺殺事件、三島由紀夫割腹自殺、川端康成ガス自殺、横綱玉の海急死、WBA世界フライ級ちゃんピン大場政夫の事故死、田宮二郎の猟銃自殺、沖 雅也の飛び降り自殺等々、どうして芸能人はこうも多くの自殺者を出すのだろうか。昔、大辻伺郎というはちゃめちゃな人生を送って自殺した役者がいた。そのニュースを聞いたとき、初めて自殺ということを真剣に考えた。仕事、金、女、病気、これ以降も多くの自殺者を出した芸能界。ひばりや裕次郎のように早世していく昭和のスター。黒柳徹子はいったいどれだけの芸能人を見送ってきたのか。喜怒哀楽で一喜一憂の激しい私ではとても『ダメオの部屋』はやれない。自らも自殺しそうだ。今頃、中村メイコは大親友のひばりに会って久々の再会を喜びあっているか。中村メイコの死は本当に大きな意味を持つ死であった。